バイデン氏とハリス氏、メディケア薬価引き下げを歓迎
バイデン政権は15日、高齢者向けの公的医療保険「メディケア」の利用者が服用する10種類の薬価を引き下げることで製薬会社と合意したと発表。写真はバイデン大統領(右)とハリス副大統領。メリーランド州プリンスジョージズ郡で撮影(2024年 ロイター/Elizabeth Frantz)
Jeff Mason Patrick Wingrove Trevor Hunnicutt
[ラーゴ(米メリーランド州)/ワシントン 15日 ロイター] - バイデン政権は15日、高齢者向けの公的医療保険「メディケア」の利用者が服用する10種類の薬価を引き下げることで製薬会社と合意したと発表。バイデン大統領は「我々はついにビッグ・ファーマ(大規模製薬会社)を打ち負かした」と成果を強調した。
バイデン氏はこの日、大統領選の民主党候補ハリス副大統領と共に東部メリーランド州ラーゴの集会に登壇。ハリス氏について「素晴らしい大統領」になるだろうと称賛した。
2022年に成立したインフレ抑制法は、約6600万人をカバーするメディケアに対し、大手製薬会社に薬価引き下げを求められる交渉権を初めて与えた。新価格は26年1月から導入する。
ハリス氏は「私のキャリア全体を通して製薬会社の責任を追及し、処方薬のコストを下げるために働いてきた」と述べ、「メディケアは、その(団体交渉)力を使い、大手製薬会社と直接対決し、薬価引き下げの交渉をすることができる」と述べた。
政府によると、メルクの糖尿病治療薬「ジャヌビア」の価格が最も引き下げられ、79%の値下げとなる。ボノルディスクのインスリンアスパルト製剤は76%の値下げとなる。