ニュース速報
ワールド

独仏など欧州4カ国、長距離巡行ミサイル共同開発で合意

2024年07月12日(金)06時10分

フランス、ドイツ、イタリア、ポーランドの欧州4カ国は11日、射程距離が500キロメートルを超える長距離の地上発射型巡航ミサイルを共同開発する意向表明書に署名した。(2024年 ロイター/Yves Herman)

Sabine Siebold John Irish

[ワシントン 11日 ロイター] - フランス、ドイツ、イタリア、ポーランドの欧州4カ国は11日、射程距離が500キロメートルを超える長距離の地上発射型巡航ミサイルを共同開発する意向表明書に署名した。ロシアによるウクライナ全面侵攻で露呈した欧州の兵器不足を補う。

4カ国は北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開かれている米ワシントンで文書に署名。フランスのルコルニュ国防相は記者団に対し、共同開発する新型ミサイルは抑止力として機能することを意図しているとした上で、「できるだけ広く開放することを目的としている」とし、英国が参加する可能性を示唆した。

ルコルニュ氏によると、新型ミサイルの設計は年末までに完成される可能性がある。射程距離などの詳細な仕様はその後に詰めるという。

弾道ミサイルとは異なり、巡航ミサイルは低空を飛行するため、レーダーで探知されにくい。軍関係筋は、新型ミサイルの射程距離について、NATO加盟国の要求を満たすために1000─2000キロとすることが目標とされていると語った。

米独は前日、欧州の防衛を強化するために、2026年からドイツで長距離攻撃システムの配備を開始すると発表。配備されるミサイルには「スタンダード・ミサイル6」(SM─6)や「トマホーク」ミサイルなどが含まれる。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国やパキスタンなどの「傭兵」が戦闘、ウ北東部=ゼ

ビジネス

米製造業新規受注、6月は前月比4.8%減 航空機受

ワールド

対インド関税「大幅に引き上げる」、トランプ氏警告 

ビジネス

米テスラ、マスクCEOに290億ドル相当の株式付与
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    メーガンとキャサリン、それぞれに向けていたエリザベス女王の「表情の違い」が大きな話題に
  • 4
    こんなにも違った...「本物のスター・ウォーズ」をデ…
  • 5
    【クイズ】1位はアメリカ...世界で2番目に「原子力事…
  • 6
    自分を追い抜いた選手の頭を「バトンで殴打」...起訴…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 9
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 10
    すでに日英は事実上の「同盟関係」にある...イギリス…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 3
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿がSNSで話題に、母親は嫌がる娘を「無視」して強行
  • 4
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 5
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医…
  • 6
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 7
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 8
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 9
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 10
    メーガンとキャサリン、それぞれに向けていたエリザ…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 3
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 7
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 10
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中