韓国中銀、理事会7人中2人が追加利上げに前向き=議事要旨
12月19日公表された韓国中央銀行の11月理事会の議事要旨によると、理事会メンバー7人中2人がインフレが予想以上に長期化した場合、追加利上げを検討すべきだとの見解を示した。写真は2016年7月、ソウルの同行前で撮影(2023年 ロイター/Kim Hong-Ji)
Cynthia Kim
[ソウル 19日 ロイター] - 19日公表された韓国中央銀行の11月理事会の議事要旨によると、理事会メンバー7人中2人がインフレが予想以上に長期化した場合、追加利上げを検討すべきだとの見解を示した。
中銀は11月30日、政策金利を全会一致で据え置き、インフレリスクを回避するため、政策金利を長期間現行水準に据え置く可能性を示した。
ある理事会メンバーは「インフレ率の道筋が予想される軌道を上回り、目標水準に達するまでに時間がかかるようなら、追加の引き締めを検討する必要がある」と主張。
この意見に同調した別の理事会メンバーも、特に供給サイドのインフレ圧力で予想インフレ率が高まった場合は、追加利上げが必要になるかもしれないと述べた。
韓国中銀は計300ベーシスポイント(bp)の利上げを実施しており、大半のエコノミストは政策金利がピークに達したと指摘。来年第3・四半期の金融緩和開始を予想している。
今回の議事要旨によると、大半の理事会メンバーは、イスラエル・ハマス紛争や国際原油価格に起因するインフレリスクを警戒し、当面は景気抑制的な金融政策を維持すべきだと主張した。