カタール首長、ガザ戦闘休止の復活に尽力 包括的停戦を模索

カタールのタミム首長は5日、イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスによる戦闘休止の復活に取り組んでおり、包括的な停戦を模索すると表明した。写真は12月1日、ドバイで始まった第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP28)に出席するカタールのタミム首長(2023年 ロイター/Amr Alfiky)
[ドーハ 5日 ロイター] - カタールのタミム首長は5日、イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスによる戦闘休止の復活に取り組んでおり、包括的な停戦を模索すると表明した。
タミム首長はカタールの首都ドーハで開かれた湾岸協力会議(GCC)での演説で、戦闘休止を「復活させ、ガザ市民の負担を軽減するための努力を続けている」とした上で、「戦闘休止は包括的な停戦の代替策ではない」と強調した。
さらに「女性や子どもを含む罪のない民間人の組織的かつ意図的な殺害という凶悪な犯罪が2カ月近く続いている状況を放置しているのは、国際社会にとり恥ずべきことだ」と非難。国連安全保障理事会はイスラエルに対し、交渉の席に戻るよう強いるべきという認識も示した。
また、カタール外務省の報道官はアルジャジーラに対し「戦闘の終結につながる可能性のある持続可能な戦闘休止」について協議を深めるべきと語った。
カタールはこれまで、イスラエルとハマスによる交渉の仲介役を果たしてきている。