豪住宅価格、10月は前月比0.9%上昇 11月に最高更新も
11月1日、不動産コンサルティング会社コアロジックが1日公表した10月の豪住宅価格は前月比0.9%上昇し、前月の0.7%(改訂値)から伸びがやや加速した。写真はオークションで売却された家。シドニーで2015年5月撮影(2023年 ロイター/David Gray)
[シドニー 1日 ロイター] - 不動産コンサルティング会社コアロジックが1日公表した10月の豪住宅価格は前月比0.9%上昇し、前月の0.7%(改訂値)から伸びがやや加速した。
金融環境が予想より好調なことが示され、追加利上げを後押しする可能性がある中、11月にも最高値を更新するとみられている。
全国の価格は1月の底入れ後に7.6%上昇し、昨年4月の過去最高水準まで0.5%に迫っている。
数字を押し上げたのはパースの1.5%上昇とブリスベンの1.4%上昇で、ともに過去最高を記録した。
在庫は9月から5.1%増加した。
コアロジックのリサーチディレクター、ティム・ローレス氏は、それでも住宅市場に軟化の兆しが見られると指摘。「売り手が勢い付いている一方、購買活動は鈍化している。広告物件の供給が高水準の都市を中心に、販売条件が買い手寄りに調整されていく公算が大きい」と述べた。
さらに、需要と広告物件の供給バランスが均衡している市場では価格上昇ペースが鈍化すると予想した。