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インド、向こう数カ月で成長の勢い高まる見通し=中銀
インド準備銀行(中央銀行)は19日公表した10月の月報で、同国では物価上昇が鈍化する中、経済成長の勢いが向こう数カ月にかけて高まり、マクロ経済の基礎的条件は改善するとの見通しを示した。写真はインド準備銀行のロゴと男性で2022年4月にムンバイで撮影(2023年 ロイター/Francis Mascarenhas)
Swati Bhat Siddhi Nayak
[ムンバイ 19日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)は19日公表した10月の月報で、同国では物価上昇が鈍化する中、経済成長の勢いが向こう数カ月にかけて高まり、マクロ経済の基礎的条件は改善するとの見通しを示した。
月報は、年度末に成長が加速すると予想し、特に祝祭絡みの支出による押し上げ効果が期待されると分析した。10月は野菜価格の調整が一段と進んで消費者の可処分所得を高める可能性があるという。
9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.02%上昇し、伸びは3カ月ぶりの低水準となったが、依然として中銀目標の中央値である4%を上回っている。
通貨ルピーは変動が小幅にとどまっており、高い米国債利回りやドル高にもかかわらず相対的に秩序を保った動きになっていると説明。インドの債券利回りについては、JPモルガンの新興国市場債券指数に組み入れられたことや政府の信頼される借り入れ方針、慎重な債務・流動性管理によって極めて安定的に推移していると評価した。