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ロシア外相、黒海穀物輸出提案を否定 和平案は「実現不可能」

ロシアのラブロフ外相は23日、黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意の復活について、ロシアは国連の努力を否定しないが提案は非現実的と一蹴した。バングラデシュ・ダッカで7日撮影(2023年 ロイター/Mohammad Ponir Hossain)
Michelle Nichols Gabriela Baczynska
[国連 23日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は23日、黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意の復活について、ロシアは国連の努力を否定しないが提案は非現実的と一蹴した。
国連のグテレス事務総長は先月、ラブロフ外相に充てた書簡で、ロシアが黒海穀物輸出合意再開に同意するとの理解があれば国連が直ちに着手可能な4つの措置を示した。
ラブロフ氏は国連総会演説での記者会見で「事務総長になぜ彼の提案が機能しないか説明した。拒否はしない。単に現実的でないだけだ。実行は不可能だ」と述べた。
国連の提案は西側諸国と民間部門の善意に依存している。しかしロシアはウクライナの港や穀物倉庫への空爆を繰り返しており、グテレス氏は今週、ロシアは自国の食料と肥料の輸出を促進する国連の努力を台無しにしていると非難した。
ラブロフ氏はまた、ウクライナが提唱する「10項目の和平案」について、「完全に実現不可能」だと断言。ウクライナと西側諸国がこれに固執するなら紛争は戦場で解決されると述べた。