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ロシア人はスパイ活動に協力を、英MI6長官が呼びかけ
英国の対外情報機関、秘密情報部(MI6)のムーア長官は19日、先月のロシアの民間軍事会社ワグネルによる武装蜂起はロシア大統領府(クレムリン)を取り巻く環境に「深い亀裂」があることを示しているとし、ウクライナ戦争に愕然としたロシア人に対し、英国のスパイ活動に協力するよう呼びかけた。2006年11月撮影(2023年 ロイター/Kieran Doherty/File photo)
[プラハ 19日 ロイター] - 英国の対外情報機関、秘密情報部(MI6)のムーア長官は19日、先月のロシアの民間軍事会社ワグネルによる武装蜂起はロシア大統領府(クレムリン)を取り巻く環境に「深い亀裂」があることを示しているとし、ウクライナ戦争に愕然としたロシア人に対し、英国のスパイ活動に協力するよう呼びかけた。
プラハにある英大使館での演説で、ロシアがウクライナで再び勢いを取り戻す見込みはほとんどないようだと指摘。ロシア人に対し「われわれと手を結ぶよう呼びかける。われわれのドアは常に開かれている」とし、「秘密はわれわれのもとで守られ、われわれはともに流血の惨事を終わらせるために取り組む」と述べた。
また、先月の武装蜂起によって、ロシアのプーチン大統領による「不安定な独裁政治」の「避けられない衰退」が露呈したと言及。「プーチン氏を取り巻くロシアのエリート層に深い亀裂がある」とした。
ウクライナの反転攻勢については楽観的としたほか、イランによるロシアへのドローン(無人機)供与については受け入れ難いとの見方を示した。