ニュース速報

ワールド

インド中銀、金利水準と政策運営の妥当性改めて強調

2023年04月24日(月)11時16分

インド準備銀行(RBI、中央銀行)は21日公表した月報で、現在の政策金利水準について「これまでの利上げの影響を点検し、物価上昇率が想定軌道から外れた場合に適切に対応できる十分な余地を提供している」と説明し、政策運営の妥当性を改めて強調した。写真は4月6日、ムンバイで撮影(2023年 ロイター/Francis Mascarenhas)

[ムンバイ 21日 ロイター] - インド準備銀行(RBI、中央銀行)は21日公表した月報で、現在の政策金利水準について「これまでの利上げの影響を点検し、物価上昇率が想定軌道から外れた場合に適切に対応できる十分な余地を提供している」と説明し、政策運営の妥当性を改めて強調した。

RBIは6日の金融政策委員会(MPC)で、市場に広がっていた25ベーシスポイント(bp)の利上げ予想に反し、政策金利を6.50%に据え置いた。

しかしRBIは、物価上昇率が目標を上回っている場合、政策金利を基調的な物価上昇率よりも高い水準に引き上げるべきだとする「テイラー・ルール」の枠組みに基づいても、満足すべき状況にあると分析。6.5%という政策金利は、RBIが来年3月までの今年度で想定している物価上昇率5.2%の1.25倍も高いと指摘した。

RBIは経済動向に関しては(1)冬季の農産物収穫量増加見込み、(2)インフラ向け財政支出、(3)特定業種における投資復活、が先行きの好材料だとの見方を示した。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ガザ停戦案への要求、重要な修正含まず ハマス幹部表

ビジネス

日本郵便、10月から郵便料金値上げ はがき85円に

ビジネス

5月末国内公募投信残高は前月比1%増の229兆円、

ビジネス

日経平均は続落、朝高後は重要イベント控え利益確定売
MAGAZINE
特集:姿なき侵略者 中国
特集:姿なき侵略者 中国
2024年6月18日号(6/11発売)

アメリカの「裏庭」カリブ海のリゾート地やニューヨークで影響力工作を拡大する中国の深謀遠慮

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    接近戦で「蜂の巣状態」に...ブラッドレー歩兵戦闘車の猛攻で、ロシア兵が装甲車から「転げ落ちる」瞬間

  • 2

    毎日1分間「体幹をしぼるだけ」で、脂肪を燃やして「勝手にやせていく体」をつくる方法

  • 3

    早期定年を迎える自衛官「まだまだやれると思っていた...」55歳退官で年収750万円が200万円に激減の現実

  • 4

    長距離ドローンがロシア奥深くに「退避」していたSU-…

  • 5

    謎のステルス増税「森林税」がやっぱり道理に合わな…

  • 6

    【衛星画像】北朝鮮が非武装地帯沿いの森林を切り開…

  • 7

    バイデン放蕩息子の「ウクライナ」「麻薬」「脱税」…

  • 8

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃が妊娠発表後、初めて公の場…

  • 9

    たった1日10分の筋トレが人生を変える...大人になっ…

  • 10

    堅い「甲羅」がご自慢のロシア亀戦車...兵士の「うっ…

  • 1

    早期定年を迎える自衛官「まだまだやれると思っていた...」55歳退官で年収750万円が200万円に激減の現実

  • 2

    認知症の予防や脳の老化防止に効果的な食材は何か...? 史上最強の抗酸化物質を多く含むあの魚

  • 3

    接近戦で「蜂の巣状態」に...ブラッドレー歩兵戦闘車の猛攻で、ロシア兵が装甲車から「転げ落ちる」瞬間

  • 4

    我先にと逃げ出す兵士たち...ブラッドレー歩兵戦闘車…

  • 5

    カラスは「数を声に出して数えられる」ことが明らか…

  • 6

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が…

  • 7

    堅い「甲羅」がご自慢のロシア亀戦車...兵士の「うっ…

  • 8

    「クマvsワニ」を川で激撮...衝撃の対決シーンも一瞬…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃が妊娠発表後、初めて公の場…

  • 10

    毎日1分間「体幹をしぼるだけ」で、脂肪を燃やして「…

  • 1

    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に

  • 2

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 3

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 4

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が…

  • 5

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 6

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…

  • 7

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 8

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 9

    我先にと逃げ出す兵士たち...ブラッドレー歩兵戦闘車…

  • 10

    早期定年を迎える自衛官「まだまだやれると思ってい…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中