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中国、石炭の供給確保に向け生産・備蓄強化へ=発改委

中国の国家発展改革委員会(発改委)は5日、より近代的な炭鉱での石炭生産を強化するとともに、石炭の備蓄能力を向上させ、政府が利用可能な石炭備蓄を国内消費量の5%まで引き上げることを目指すとする報告書を発表した。写真は2021年11月、河南省平頂山市で撮影(2022年 ロイター/Aly Song)
[北京 5日 ロイター] - 中国の国家発展改革委員会(発改委)は5日、より近代的な炭鉱での石炭生産を強化するとともに、石炭の備蓄能力を向上させ、政府が利用可能な石炭備蓄を国内消費量の5%まで引き上げることを目指すとする報告書を発表した。
また、石炭輸送を保証し、石炭価格メカニズムをさらに向上させる方針も明らかにした。
中国は燃料不足で全国規模の停電が昨年発生し、産業活動が減速。政府は下半期以降、炭鉱の新規開発を数百件、さらに既存炭鉱の増産を承認した。中国の石炭生産量は昨年、過去最高の40億7000万トンだった。
発改委は報告書で、石炭、電力、石油、ガスの供給を確保する上での課題と地政学リスクに対処し、国内生産と備蓄の能力を強化する方針を示した。また、中国北部と北西部で新たな地下ガス貯蔵施設の建設を加速するとした。
省ごとの石油・ガスパイプラインを市場ベースで統合し、全国規模のエネルギー供給網を構築するほか、天然ガス開発を支援することも表明。大規模な風力・太陽光発電基地を設置し、海上風力発電基地や南西部での大型水力発電所の建設を進めるほか、安全を確保しつつ原子力の開発を進める方針も示した。