ニュース速報

ワールド

岸田首相が所信表明「賃上げに全力」、世界の物価上昇の波及懸念で

2021年12月06日(月)14時37分

 12月6日、岸田文雄首相(写真)は午後、衆議院本会議で第2次内閣発足後初の所信表明演説を行い、「世界の物価上昇が日本に波及する懸念が強まる中、日本経済を守るためにも、賃上げに向け全力で取り組む」と述べた。写真は11月都内での代表撮影(2021年/ロイター)

[東京 6日 ロイター] - 岸田文雄首相は6日午後、衆議院本会議で第2次内閣発足後初の所信表明演説を行い、「世界の物価上昇が日本に波及する懸念が強まる中、日本経済を守るためにも、賃上げに向け全力で取り組む」と述べた。危機には躊躇(ちゅうちょ)なく財政出動する姿勢を示すとともに、財政健全化への意志も強調した。

<外国人入国禁止「批判は私が負う覚悟」>

民間企業に賃上げを促すには「賃上げと企業の成長の好循環を作り出し、持続的な賃上げを可能としなければならない」と指摘した。

経済政策の姿勢に関し「危機に対する必要な財政支出は躊躇なく行い、万全を期す。経済あっての財政であり、順番を間違えてはならない」とし、「経済をしっかり立て直す。そして、財政健全化に向けて取り組む」と強調した。

新型コロナウイルス対策では変異株のオミクロン株のリスクに対応するため、全世界を対象に外国人の入国停止を決断したが、「まだ状況が十分に分からないのに慎重すぎるのではないか、との批判は、私が全て負う覚悟だ」と述べた。

2回目接種から8カ月以降を原則としていたワクチンの3回目接種について、追加承認されるモデルナを活用して8カ月を待たずにできる限り前倒しする考え。飲める治療薬は「年内の薬事承認を目指す」とした。

*この記事の詳細はこの後送信します。新しい記事は見出しに「UPDATE」と表示します。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=1─2%下落、FOMCに注目

ワールド

ファタハとハマスが北京で会合、中国が仲介 米は歓迎

ビジネス

アマゾン、第2四半期売上高見通し予想下回る 第1四

ビジネス

スタバ、第2四半期の既存店売上高が予想外に減少 米
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる4択クイズ

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 5

    衆院3補選の結果が示す日本のデモクラシーの危機

  • 6

    なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...…

  • 7

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 8

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 9

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 10

    「瞬時に痛みが走った...」ヨガ中に猛毒ヘビに襲われ…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 6

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 7

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 8

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 9

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 8

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中