ニュース速報

ワールド

情報BOX:衆院選を受けた岸田首相の主な発言

2021年11月01日(月)00時37分

 岸田文雄首相は10月31日、第49回衆院選で自民、公明両党の過半数獲得が確実となったことについて「政権選択選挙においてありがたい信任を頂いた」と語った。写真は都内の自民党本部で取材に応じる岸田首相。代表撮影(2021年 ロイター)

[東京 1日 ロイター] - 岸田文雄首相は31日、第49回衆院選で自民、公明両党の過半数獲得が確実となったことについて「政権選択選挙においてありがたい信任を頂いた」と語った。公約に掲げた速やかな経済対策策定に関し、「補正予算は12月のできるだけ早い時期に成立させる」と述べた。主な発言をまとめた。

<衆院選>

・与党で過半数が目標であることは従来から申し上げてきた。自民、公明両党で過半数なら信任が得られたと受け止めたい。政権選択選挙においてありがたい信任を頂いた。

・自民党が議席を減らしたことはしっかり内容を分析し、今後の参考にしなければならない。小選挙区では多くが統一候補で進められ、そうした選挙区で厳しい選挙になった。自民に対して厳しい見方があると受け止め、今後どうあるべきか党改革も含め取り組みを進めたい。

・(選挙期間中に野党批判を展開したかったのは)自分が何をやるのか訴えたいと思っていたから。野党との融和に関しては意識していない。

・閣僚経験者が敗れるなどしたことは、選挙区事情は様々で、一概にこうだと言うのは難しい。甘利明幹事長(の進退)については本人と話し合って考える。選挙途中から情勢が変化してきている報告は(甘利氏から)受けていた。当初は、こうした厳しいことになるとは考えていなかった。

<経済対策>

・給付範囲について与党で詰めて給付を実現していきたい。(給付範囲に関し)自民党と公明党の主張は重ならない部分もある。その点しっかり調整していきたい。必要とされる方を包み込めるだけの給付を考えたい。

・(所得倍増や金融所得課税を念頭に)従来から言っていることを引っ込めたことはない。基本的な考えは変わらない。安倍晋三元首相や麻生太郎前財務相に対する遠慮かとの指摘は「当たらない」。

・補正予算と来年度予算、年末の税制改正大綱の議論で民間企業にも所得引き上げの協力をしてもらわなければならない。補正予算は12月のできるだけ早い時期に成立させる。

・経済を絶えず大きくしていく努力は続ける。科学技術イノベーションをエンジンにして経済を成長していく。AI、量子、半導体などの課題にも民間・政府で協力しながら盛り上げていく。

<外交>

・環境問題は国際的な人類共通の課題で、日本にも責任がある。国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)には私も出席したい。

・できるだけ早いうちに訪米し(対面での)日米首脳会談を実現させる。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日本経済「持ち直しの見方、変わらず」=植田日銀総裁

ワールド

大統領選後に拘束記者解放、トランプ氏投稿 プーチン

ビジネス

ドイツ銀行、9年ぶりに円債発行 643億円

ビジネス

中国は過剰生産能力を認識すべき、G7で対応協議へ=
MAGAZINE
特集:スマホ・アプリ健康術
特集:スマホ・アプリ健康術
2024年5月28日号(5/21発売)

健康長寿のカギはスマホとスマートウォッチにあり。アプリで食事・運動・体調を管理する方法

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結果を発表

  • 2

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決するとき

  • 3

    「天国にいちばん近い島」の暗黒史──なぜニューカレドニアで非常事態が宣言されたか

  • 4

    「目を閉じれば雨の音...」テントにたかる「害虫」の…

  • 5

    黒海沿岸、ロシアの大規模製油所から「火柱と黒煙」.…

  • 6

    高速鉄道熱に沸くアメリカ、先行する中国を追う──新…

  • 7

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された─…

  • 8

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 9

    魔法の薬の「実験体」にされた子供たち...今も解決し…

  • 10

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    娘が「バイクで連れ去られる」動画を見て、父親は気を失った...家族が語ったハマスによる「拉致」被害

  • 4

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 5

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 6

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 7

    「隣のあの子」が「未来の王妃」へ...キャサリン妃の…

  • 8

    SNSで動画が大ヒットした「雨の中でバレエを踊るナイ…

  • 9

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結…

  • 10

    米誌映画担当、今年一番気に入った映画のシーンは『…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 5

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中