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マレーシア中銀、政策金利を据え置き 「封鎖の影響深刻でない」
[クアラルンプール 6日 ロイター] - マレーシア中央銀行は6日、政策金利を予想通り過去最低の1.75%に据え置いた。
ロイターが調査したエコノミスト13人全員が現状維持を予想していた。
中銀は声明で、最近の経済指標は第1・四半期から4月にかけて経済活動の改善が続いていることを示していると指摘した。最近の新型コロナウイルス感染の急増を受けた新たなロックダウン(都市封鎖)が経済に与える影響は「それほど深刻ではない」と予想した。
成長軌道は改善する見込みとし、世界的な需要の回復が強まっていることに加えて、新型コロナワクチン接種が進み官民両部門で支出と活動が拡大するためと分析した。
見通しは感染を巡るリスクなどに左右されるとも指摘した。
マレーシアでは新型コロナ感染が再び急拡大し、累計の感染者は42万人以上、死者は1500人以上と東南アジアではインドネシアとフィリピンに次ぐ高水準となっている。首都クアラルンプールでは7日から2週間、行動が制限される。
キャピタル・エコノミクスのアジア担当エコノミスト、アレックス・ホルムズ氏は顧客向けリポートで「感染急増と新たな制限措置により景気回復は緩やかで不規則なものになる」との見方を示した。
「中銀は回復を支えるため予見できる将来において緩和策を維持する公算が大きい。2021年と22年は政策金利が1.75%に据え置かれるだろう」とした。