ニュース速報

ワールド

中国2021年国防費は6.8%増の1.35兆元、伸び率小幅拡大

2021年03月05日(金)18時05分

 中国政府が5日に開幕した中国全国人民代表大会(全人代)で公表した2021年予算案は、国防費が前年比6.8%増の1兆3500億元(2084億7000万ドル)となった。写真は中国人民革命軍事博物館。5月26日、北京で撮影(2021年 ロイター/Tingshu Wang)

[北京 5日 ロイター] - 中国政府が5日に開幕した中国全国人民代表大会(全人代)で公表した2021年予算案は、国防費が前年比6.8%増の1兆3500億元(2084億7000万ドル)となった。経済成長率目標(6%超)とほぼ一致した。

新型コロナウイルス流行で経済が打撃を受け、30年ぶりの低い伸びだった昨年の6.6%増から小幅な拡大にとどまった。一桁の伸びは6年連続。

李克強首相は政府活動報告で、今年は「改革・科学技術・有能な人材の訓練」を通じて軍隊を強化すると表明した。

「われわれは全面的に軍事訓練と即応体制を強める。全ての分野と状況で安全保障上のリスクに対応するための全体的な計画を立てる。わが国の主権・安全保障・利益を守るために軍の戦略的能力を高める」と説明した。

「防衛関連の科学技術と産業のあり方を改善し、国防動員制度を強化する」とも述べたが、詳細は明らかにしなかった。

21年の国防予算は米国の約4分の1の規模。

中国人民解放軍の元幹部で、現在は中国伝媒大学に所属する楊宇軍氏は国防費の伸びについて、新型コロナ禍後の経済が直面している多くの問題を踏まえれば、妥当な水準と指摘した。

「中国の安全保障は国際的にも地域的にも比較的複雑な状況にある。軍の近代化・改革・増強を推進するのは非常に困難な課題だ。十分な国防費を確保することが不可欠だ」と述べた。

共産党機関紙・人民日報系の環球時報の胡錫進編集長はSNS(交流サイト)に、中国の国防費は国内総生産(GDP)の約1.3%で米国と比べてはるかに低いと投稿した。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

MUFGの10-12月期、純利益6%増 金利上昇で

ワールド

台湾の追加防衛支出案、通過しなければ国際社会に誤解

ビジネス

英ビーズリー、チューリッヒ保険の修正買収案に同意 

ビジネス

クレディ・アグリコル、第4四半期は39%減益 一時
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染拡大する可能性は? 感染症の専門家の見解
  • 3
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗り物から「勝手に退出」する客の映像にSNS批判殺到
  • 4
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 5
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 6
    地球の近くで「第2の地球」が発見されたかも! その…
  • 7
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 8
    最長45日も潜伏か...世界が警戒する「ニパウイルス」…
  • 9
    アジアから消えるアメリカ...中国の威圧に沈黙し、同…
  • 10
    ICE射殺事件で見えたトランプ政権の「ほころび」――ア…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 5
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 6
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 7
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 8
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 9
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 10
    パキスタン戦闘機「JF17」に輸出交渉が相次ぐ? 200…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中