ニュース速報

ワールド

南アのコロナ変異種、感染力強いと確認 再感染の恐れも=専門家

2021年01月19日(火)05時04分

南アフリカの伝染病専門家は18日、南アで検出された新型コロナウイルスの変異種について、人の細胞に結合しやすく、感染力が従来種よりも強いことが生物学的に確認されたと発表した。写真は南アフリカで2020年8月撮影(2021年 ロイター/Siphiwe Sibeko)

[ヨハネスブルク 18日 ロイター] - 南アフリカの伝染病専門家は18日、南アで検出された新型コロナウイルスの変異種について、人の細胞に結合しやすく、感染力が従来種よりも強いことが生物学的に確認されたと発表した。

さらに、過去に新型コロナに感染していても変異種に対する免疫はさほどなく、再感染する可能性があると指摘した。

南アでは昨年末、変異種「501Y.∨2」を検出。ウイルスが細胞を感染させる時に利用する表面の「王冠(コロナ)」のような突起(スパイク)の「スパイク」タンパク質に20カ所以上の変異が確認された。この変異種の出現で南アでは感染が急拡大し、1日の新規感染件数は今月初めに2万1000件と、過去最多に達した。

南アの伝染病専門家サリム・アブドール・カリム氏は「回復期の血清に基づく研究は、自然抗体の効果が低いことを示唆している」と指摘した。同時に「変異種がより深刻であることは現時点で示されていない」とした。

ウイルス学者のアレックス・シーガル氏は「変異種による自然抗体の回避」に懸念を示し、「世界は新型コロナウイルスを過小評価していた。このウイルスは進化し、われわれに適応している」と警鐘を鳴らした。

英国では南アの変異種について、接種がようやく始まったワクチンの効果が低下する恐れがあるとの懸念が出ているが、専門家はこの問題に対する答えは現時点では得られていないとの見方を示している。

南アの専門家は、ワクチンで広範な免疫反応が引き起こされるため、スパイクタンパク質の変異で効果が完全に打ち消されることはないとの見方を示している。

*情報を追加します

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、違憲判決改めて批判 「他の関税とライセ

ワールド

ウクライナ和平巡る次回協議、週末にも開催の公算とウ

ビジネス

独IFO業況指数、2月予想以上に上昇 現況・先行き

ワールド

カナダ首相、インド・オーストラリア・日本を訪問へ 
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 3
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面を突き破って侵入する力の正体が明らかに
  • 4
    ペットとの「別れの時」をどう見極めるべきか...獣医…
  • 5
    揺れるシベリア...戦費の穴埋めは国民に? ロシア中…
  • 6
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 7
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 8
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 9
    「高市トレード」に「トランプ関税」......相場が荒…
  • 10
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 5
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 6
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 7
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 8
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 9
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 10
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中