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ノルウェー中銀、政策金利をゼロ%に据え置き 利上げは依然2年先
[オスロ 24日 ロイター] - ノルウェー中央銀行は24日、政策金利を予想通り過去最低のゼロ%に据え置いた。利上げは依然として2年程度先になる公算が大きいとの見解を示した。
ロイターがまとめたエコノミスト調査では全員が現状維持を予想していた。ただ、中銀が金利の先行き見通しを変更し、早期の利上げを検討する可能性があることを示唆するとの見方もあった。
オルセン総裁は声明で「経済の急激な落ち込みと見通しを巡る高い不透明感は、経済状況が正常化する明確な兆候が表れるまで政策金利を据え置くことを示唆している」と説明した。
「政策金利の予想は6月時点からほとんど変わっていない。今後数年は現在の水準にとどまり、その後は活動がより正常な水準に近づくにつれて緩やかに上昇する見込みだ」とした。
ダンスケバンクのチーフエコノミスト、Frank Jullum氏は「われわれは金利の先行きに大幅な上昇を見込んでいたため、今回はやや失望する決定だ。しかし、われわれは依然として2021年12月に最初の利上げがあると見込んでいる。なぜなら世界経済と国内経済がともに中銀見通しよりも速いペースで回復するとわれわれは考えているためだ」と述べた。
ノルウェー本土経済(石油・ガス生産除く)は今年、3.6%縮小する見込み。マイナス幅は6月時点の見通し(3.5%)から若干拡大した。2021年については、中銀は3.7%のプラス成長を見込んでおり、従来予想から変更はなかった。
*内容を追加しました。