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香港の学校、国安法違反の教材は使用すべきでない=当局

2020年07月07日(火)12時25分

 香港教育局は6日、香港国家安全維持法に抵触する読み物教材について、国家安全保障の問題について「肯定的に指導」する目的以外には学校で使用すべきでないとの見解を示した。写真は香港中央図書館。7月6日撮影(2020年 ロイター/Tyrone Siu)

[香港 6日 ロイター] - 香港教育局は6日、香港国家安全維持法に抵触する読み物教材について、国家安全保障の問題について「肯定的に指導」する目的以外には学校で使用すべきでないとの見解を示した。

先週施行された同法は、国家分裂、政府転覆、テロリズム、外国勢力との共謀の4種類の活動を犯罪行為と定め、最大で終身刑を含む罰則を科す。

同法に対しては反体制派鎮圧の手段と批判する声があるが、香港と中国の当局者らは、香港の自由は引き続き担保されており、同法は国家安全保障の「抜け穴」を埋めるにすぎないと強調している。

しかし公立図書館では、民主主義を推進する活動家や政治家の著書の一部が、同法に抵触する内容かどうかを点検する間、撤去されるなどしている。

教育局はロイターに送付した声明の中で、学校は教材の検問所的存在で、運営側と教員は「書籍を含め全教材」を見直すべきと説明。「社会的に受け入れられない他の重犯罪や非道徳的行為と同様、(適切でない)教材も撤去され、選択し直されるべき」とした。

その上で、そのような教材は国家安全保障について「肯定的に指導」する場合のみ使うことが可能とした。

ロイター
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