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NY州での新型コロナ死者減少、良い兆候=トランプ大統領

2020年04月06日(月)12時19分

4月5日、トランプ米大統領(写真)は新型コロナウイルスの感染者が集中するホットスポットの一つであるニューヨーク州で、感染拡大ペースが落ち着き始めているかもしれないとの期待感を示した。ホワイトハウスで撮影(2020年 ロイター/Joshua Roberts)

[ワシントン 5日 ロイター] - トランプ米大統領は5日、新型コロナウイルスの感染者が集中するホットスポットの一つであるニューヨーク州で、感染拡大ペースが落ち着き始めているかもしれないとの期待感を示した。

感染が全米で最も深刻な同州はこの日、1日当たりの死者数が1週間ぶりに前日から減少したと報告。それでもなお、新たに600人近い感染者が死亡し、新規感染者も7300人を超えている。

トランプ氏はホワイトハウスで記者団に、死者数の減少について「良い兆候かもしれない」と発言。

「トンネルの先に光が見え始めた」としながらも「これだけ多くの人が亡くなっており、幸せを感じることなど決してできない」と述べた。

大統領は米国で新型コロナのワクチン開発が「かなり進んでいる」とも発言した。

ロイターの集計によると、米国の新型コロナウイルス感染者は33万5000人を突破し、死者は9500人を超えた。

ニューヨーク州のクオモ知事によると、新たな入院患者数も前日と比べて半数に減った。ただ知事は、州内の感染状況が落ち着きつつあるかどうかは依然不透明として慎重な見方を示した。

ペンシルベニア州やコロラド州、首都ワシントンDCなどでは、死者数が増加しつつある。

政府の対策を指南するアンソニー・ファウチ氏は、感染拡大を食い止めるための人との距離を置く「ソーシャル・ディスタンス」や外出制限などは、効果が出るまでに数週間かかると指摘し、「トンネルの先に光が見え始めたとしても、あす状況が非常に悪化することもあり得る」と述べ、慎重な見方を示した。

ジェローム・アダムス米医務総監は「FOXニュース・サンデー」で、「大半の米国人にとって最も厳しく、悲しい1週間になる」と述べた。

*内容を追加します。

ロイター
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