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米民主ニューハンプシャー州予備選、サンダース氏が勝利 バイデン氏再び苦戦

2020年02月12日(水)17時36分

 2月11日、11月の米大統領選に向けた民主党候補者選びの第2戦となるニューハンプシャー州予備選は、サンダース上院議員(写真)が僅差で勝利し、最有力候補としての地位を固めた。写真はニューハンプシャーで11日撮影(2020年 ロイター/Mike Segar)

[マンチェスター(米ニューハンプシャー州) 11日 ロイター] - 11月の米大統領選に向けた民主党候補者選びの第2戦となるニューハンプシャー州予備選は、サンダース上院議員が僅差で勝利し、最有力候補としての地位を固めた。バイデン前副大統領は初戦のアイオワ州に続き苦戦を強いられた。

前週のアイオワ州党員集会でサンダース氏を僅差で振り切って首位となった前インディアナ州サウスベンド市長の穏健派ブティジェッジ氏は、ニューハンプシャーで2位につけた。両陣営とも集計で混乱があったアイオワ州の一部の結果について再点検を要請している。[nL4N2AB0AF]

前週末の民主党討論会を有利に進め、勢いづいたクロブシャー上院議員も善戦し、3位になったとみられる。

最有力候補と目されてきたバイデン氏は5位にとどまった模様。アイオワ州での4位に続く不調な結果に終わった。同氏はサウスカロライナ州で支持者らに「まだ終わっていない。始まったばかりだ」と強調した。

サンダース氏と同じ急進派のウォーレン上院議員は、3カ月前はニューハンプシャー州で勝算があると予想されていたが、結果は4位とふるわなかった。

サンダース氏はニューハンプシャー州マンチェスターで支持者らに「今夜の素晴らしい勝利についてニューハンプシャーの人々にお礼を言いたい」とし、「ここでの勝利は、ドナルド・トランプ(米大統領)の終わりの始まりだ」と述べた。

急進左派のサンダース氏について対立候補らは、民主党候補者に指名されても、11月の大統領選で共和党のトランプ大統領に勝つことはできないとけん制してきた。

ブティジェッジ氏の演説の様子がスクリーンに映し出されると、サンダース氏の支持者からは「ウォール街のピート(・ブティジェッジ氏)だ」との声が上がった。

ブティジェッジ氏は政治の二極化と民主党の内紛を批判。ニューハンプシャー州ナシュアで支持者に対し「一部の人間は、革命か現状維持のどちらかを選ぶよう訴えている」と非難した。

ウォーレン氏も戦いはまだ終わっていないとし、党の団結を訴えた。

今回のニューハンプシャー州の予備選には、ブルームバーグ前ニューヨーク市長は参加していない。ブルームバーグ氏は、予備選が集中する3月3日の「スーパーチューズデー」まで州の予備選には参加しない予定。

同氏は選挙広告に巨額の私財を投じており、世論調査で支持率が上昇している。カリフォルニア州やテキサス州といった大票田での勝利を目指している。

<サンダース氏 2016年から得票減らす>

サンダース氏はニューハンプシャー州を制したとはいえ、目指していた圧勝とはいえない。ヒラリー・クリントン氏と指名を争った2016年、サンダース氏はニューハンプシャー州で60%を得票した。出口調査によれば、当時の支持者のうち、再び支持したのは3分の2程度にとどまる。

獲得した代議員数は、サンダース氏とブティジェッジ氏が9人ずつ、クロブチャー氏が6人で、ウォーレン、バイデン両氏はゼロだった。

2戦を終えたところで、候補者の絞り込みも始まり、アジア系実業家のアンドルー・ヤン氏とマイケル・ベネット上院議員が選挙戦からの撤退を表明した。米CBSは、元マサチューセッツ州知事のデュバル・パトリック氏が12日に撤退する見通しだと報じた。

<戦いの場は人種多様な州に>

民主党の候補選びの場は、アイオワやニューハンプシャーといった比較的小さく、白人が大多数を占める州から、多様性を持つ州に移り、各候補はいかに戦うかが問われる。

このあと22日に党員集会を開くネバダ州はラテン系が多く、続く29日に予備選を行うサウスカロライナ州はアフリカ系が多い。

世論調査によると、ブティジェッジ氏は民主党の有力な支持基盤となっているアフリカ系の支持率が低いという問題を抱えている。

一方、アフリカ系の支持を強みとするバイデン氏は、29日のサウスカロライナ州予備選、3月初めの「スーパーチューズデー」の南部州で巻き返しを図りたい考えだ。

*内容を追加しました。

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