ニュース速報

ワールド

新型肺炎で「封鎖」の湖北省、徒歩での出入りなお可能

2020年01月31日(金)17時16分

 1月31日、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、中国湖北省では発生源とされる武漢市を中心に車両の通行が事実上封鎖されているが、長江に架かる橋を徒歩で渡って同省に出入りすることは依然可能となっている。写真は湖北省からやってきた親子。江西省九江市の橋で撮影(2020年 ロイター/Thomas Peter)

[九江(中国) 31日 ロイター] - 新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、中国湖北省では発生源とされる武漢市を中心に車両の通行が事実上封鎖されているが、長江に架かる橋を徒歩で渡って同省に出入りすることは依然可能となっている。

長江は江西省九江市と、隣接する湖北省の黄岡市を隔てている。黄岡市は新型コロナウイルスの感染拡大が深刻な都市の1つで、事実上封鎖状態にある。

しかし、長江に架かる橋を徒歩で渡る人がいることを踏まえると、封鎖の有効性に疑問が生じる。

橋を車で渡ることはできないが、歩行者は依然として通行できる状態だ。警察はこれについて、湖北省に入る人や、同省から出る人は現在もいるが、湖北省を出発する鉄道の切符を春節(旧正月)前に予約した人など「特別な状況」に限られていると説明した。

武漢市では鉄道や他の公共交通機関が運行停止となっているほか、道路が封鎖され、検問所が設けられている。湖北省内の他の都市でも特別な措置が取られている。

九江市は封鎖の対象になっていないものの、通りは閑散とし、小売店などもほぼ休業となっている。同市では31日までに42人の感染が確認されている。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシアとの戦争、2カ月以内に重大局面 ウクライナ司

ビジネス

中国CPI、3月は0.3%上昇 3カ月連続プラスで

ワールド

イスラエル、米兵器使用で国際法違反の疑い 米政権が

ワールド

北朝鮮の金総書記、ロケット砲試射視察 今年から配備
MAGAZINE
特集:岸田のホンネ
特集:岸田のホンネ
2024年5月14日号(5/ 8発売)

金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口......岸田首相がニューズウィーク単独取材で語った「次の日本」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 3

    ウクライナの水上攻撃ドローン「マグラV5」がロシア軍の上陸艇を撃破...夜間攻撃の一部始終

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    「終わりよければ全てよし」...日本の「締めくくりの…

  • 6

    「未来の女王」ベルギー・エリザベート王女がハーバー…

  • 7

    横から見れば裸...英歌手のメットガラ衣装に「カーテ…

  • 8

    「私は妊娠した」ヤリたいだけの男もたくさんいる「…

  • 9

    礼拝中の牧師を真正面から「銃撃」した男を逮捕...そ…

  • 10

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 1

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 2

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 3

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 4

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 5

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 6

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが......…

  • 7

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加…

  • 8

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 9

    休養学の医学博士が解説「お風呂・温泉の健康術」楽…

  • 10

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 9

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中