ニュース速報

ワールド

トランプ氏、メキシコ経由の難民申請制限 大統領令に署名

2018å¹´11月10日(土)07時45分

 11月9日、トランプ米大統領はメキシコ国境からの違法入国者に対し、難民資格の付与を事実上制限する大統領令に署名した(2018年 ロイター/KEVIN LAMARQUE)

[ワシントン 9日 ロイター] - トランプ米大統領は9日、メキシコ国境からの不法入国者に対し、難民資格の付与を事実上制限する大統領令に署名した。

10日に発効し、通関手続き地を通る入国者に難民申請資格を認める。

トランプ氏は記者団に「難民に関する大統領名に署名した。非常に重要だ」と指摘。「入国は可能だが、通関手続き地を通る必要がある」と述べた。

大統領令の有効期間は90日か、メキシコを通過した難民希望者の送還が可能となる合意を同国と締結するまでのいずれか短い期間とした。

米当局者らによると、保護者が同伴していない外国籍の子どもに停止措置は適用しないという。

移民支援団体はトランプ政権の方針について、既存の国内法に違反し、迫害や暴力から逃れた難民の保護を不公正な形で制限する内容と訴え、批判している。

司法の場で間もなく争われる公算も大きい。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は「難民保護や人道支援を必要とするあらゆる人が保護や支援を受けられるよう、米国を含めすべての国による確実な対応を期待する」との声明を発表した。

カリフォルニア州の連邦控訴裁判所は前日、幼少期に親と米国に不法入国した若者「ドリーマー」の強制送還を猶予する「DACA」プログラムについて継続が必要と判断し、トランプ政権が敗訴した。

この司法判断についてトランプ氏は、最高裁への上訴が可能となり朗報との認識を表明。「DACAは最高裁で争われることが期待され、公正な判断が示されるだろう」と語った。

トランプ氏が大統領令に署名したことを受け、アメリカ自由人権協会(ACLU)を含む複数の人権団体が同日、措置は違法だとしてサンフランシスコ連邦裁判所に差し止めを求めて提訴した。

こうした団体は、米国の移民法の下では、いかなる方法で入国しようと、すでに入国している場合は難民申請を行えると主張。ACLUのオマル・ジャドワット氏は「トランプ大統領の難民申請制限は違法だ。大統領も閣僚も米国の法律を覆すことはできない」と述べた。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

MAGAZINE

特集:世界が尊敬する日本人100

2019-4・30号(4/23発売)

お笑い芸人からノーベル賞学者まで文化の壁を越えて輝くいま注目すべき100人

人気ランキング

  • 1

    ホンダ英国工場撤退で大騒ぎの不思議

  • 2

    羽生結弦が「最も偉大な男子フィギュア選手」である理由【世界が尊敬する日本人】

  • 3

    おどろおどろしい溶岩の世界!?木星の北極の正体が公開される

  • 4

    93歳の英女王、免許自主返納の殿下に続き「運転やめ…

  • 5

    土星最大の衛星タイタンで深さ100メートル超の湖が発…

  • 6

    文在寅肝いりの現代自動車「低賃金」工場は、韓国の…

  • 7

    地球外生命が存在しにくい理由が明らかに――やはり、…

  • 8

    【動画】ショートプログラム歴代最低の3点!──羽生結…

  • 9

    「人間の肥料化」が合法化されそう、何それ?

  • 10

    避妊薬の服用法にバチカンへの「忖度」があった!?

  • 1

    巨大なホホジロザメが一匹残らず逃げる相手は

  • 2

    シャチがホホジロザメを餌にし始めた

  • 3

    謎のシャチが見つかった?未知の4種目の可能性

  • 4

    「美人銭湯絵師」の盗作疑惑に見る「虚像」による文…

  • 5

    [動画]クジラがサメの襲撃から人間を救った

  • 6

    おどろおどろしい溶岩の世界!?木星の北極の正体が…

  • 7

    5年前、太陽系外の恒星間天体が地球に衝突していた

  • 8

    「心の専門家」に、ピエール瀧氏を「分析」させるメ…

  • 9

    地下5キロメートルで「巨大な生物圏」が発見される

  • 10

    子供の亡骸を16日間も離さない母シャチの悲嘆「もう…

  • 1

    巨大なホホジロザメが一匹残らず逃げる相手は

  • 2

    無残、少女の足の裏に無数の寄生虫!

  • 3

    シャチがホホジロザメを餌にし始めた

  • 4

    女性の体は、弱い精子をブロックする驚くほど洗練さ…

  • 5

    人類史上最も残虐な処刑は「首吊り、内臓えぐり、仕…

  • 6

    地下5キロメートルで「巨大な生物圏」が発見される

  • 7

    謎のシャチが見つかった?未知の4種目の可能性

  • 8

    「令和」に関して炎上する中国ネット

  • 9

    大坂なおみ選手の二重国籍が認められた!

  • 10

    映画『ボヘミアン・ラプソディ』が語らなかったフレ…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 資産運用特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
広告営業部員ほか求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!