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インド、一部鉄鋼輸入関税の引き上げ検討 ルピー支援で=関係筋
9月19日、インド鉄鋼省は、一部鉄鋼製品の輸入実行関税率を現行の5─12.5%から15%に引き上げることを提案した。2人の関係筋の話とロイターが入手した政府の文書で分かった。写真はムンバイで2014年11月撮影(2018年 ロイター/Shailesh Andrade)
[ニューデリー 19日 ロイター] - インド鉄鋼省は、一部鉄鋼製品の輸入実行関税率を現行の5─12.5%から15%に引き上げることを提案した。2人の関係筋の話とロイターが入手した政府の文書で分かった。
提案は、ドルの流出を阻止するために「不必要な」輸入を削減する政府の計画の一環で、関係筋によると、19日に商工省内で協議されるという。
インドの通貨ルピーは対ドルで過去最安値に下落しており、政府はルピーの支援手段を模索している。
同筋は「貿易収支に対応するというのが、より広範なメッセージだが、国内での(鉄鋼)生産を促すことで『メイク・イン・インディア』を奨励していく方針だ」と述べた。
同筋はまた、提案された関税引き上げが実際に導入される保証はないとも述べた。
鉄鋼省と商工省のコメントはこれまでのところ得られていない。
公式データによると、4─6月の海外からの供給は前年同期比15%増の210万トンに達し、インドは2年ぶりに鉄鋼の純輸入国となった。
2017年には、韓国、日本、中国を含む海外諸国から700万トン以上の鉄鋼を輸入している。