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マレーシア、中銀の新総裁にノル・シャムシア元副総裁を指名
2018年06月22日(金)14時15分
[クアラルンプール 22日 ロイター] - マレーシア政府は、中銀の新総裁にノル・シャムシア・ユヌス元副総裁を指名した。首相報道官が22日、明らかにした。
マハティール首相は今月、前中銀総裁のムハマド・イブラヒム氏が辞表を提出し、受理されたことを明らかにしていた。同首相は、ナジブ前政権に近い一部の人物を交代させている。
ノル・シャムシア氏は、オーストラリアで学んだ後、1987年にマレーシア中銀に入行。2010年に副総裁に任命され、13年に再任された。16年11月に任期終了に伴い退行していた。
同氏は、ムハマド前総裁の前任者で、2000年から16年務めたゼティー・アクター・アジズ元総裁の下で、ナジブ前政権下で創設された政府系ファンド「1MDB」の調査に携わっていた。
ムハマド前総裁は5年の任期途中で辞職しており、1MDBの汚職疑惑に絡む人事とみられる。
ノル・シャムシア新総裁体制は、マハティール政権の経済・財政政策を巡る不透明感が強い中でスタートする。海外投資家は同国の株式市場から資金を引き揚げており、信用格付け会社は同国の財政状況について懸念を示している。
マレーシア財務省は新総裁人事を22日中に正式発表する見通し。
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