ニュース速報

ワールド

米国、中国製アルミ箔を調査 反ダンピング巡り

2017年03月29日(水)14時24分

 3月29日、米商務省は、中国製アルミ箔の輸入を巡り、反ダンピング(不当廉売)関税や相殺関税の対象になるかどうか判断するため調査を開始したと発表した。写真は港でアルミニウムのチェックをする作業員。2010年3月撮影(2017年 ロイター)

[北京 29日 ロイター] - 米商務省は28日、中国製アルミ箔の輸入を巡り、反ダンピング(不当廉売)関税や相殺関税の対象になるかどうか判断するため調査を開始したと発表した。

米アルミ協会は今月上旬、中国製アルミ箔が不当に安い価格で米国に輸入され、国内産業に打撃を及ぼしているとして、商務省と国際貿易委員会(ITC)に両関税の適用を求めていた。

商務省はダンピングマージンは推定38.40─140.21%だとしている。

同省の発表を受け、中国商務省は29日、米国に公平な調査の実施を求めるとともに、世界貿易機関(WTO)のガイドラインに従うよう要請した。

中国商務省はウェブサイトに掲載した声明で「貿易救済措置の不適切な適用はアルミ箔を輸出する中国メーカーの利益を損なうだけでなく、米国の(アルミ業界)下流部門の競争力を低下させることになる」と指摘した。

米商務省によると、ITCは4月24日か、それより前に暫定的な判断を下す方針。

ITCがダンピングを認める暫定判断を下した場合、調査は継続され、商務省は6月2日に相殺関税、8月16日に反ダンピング関税に関する暫定判断を下すという。

*内容を追加します。

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アジア太平洋、軟着陸の見込み高まる インフレ低下で

ワールド

中国4月PMI、製造業・非製造業ともに拡大ペース鈍

ワールド

豪小売売上高、3月は予想外のマイナス 生活費高騰で

ビジネス

午前の日経平均は続伸、500円超高 米株高など好感
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる4択クイズ

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    メーガン妃の「限定いちごジャム」を贈られた「問題…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「瞬時に痛みが走った...」ヨガ中に猛毒ヘビに襲われ…

  • 8

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 9

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 10

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 5

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 9

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 8

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    「誰かが嘘をついている」――米メディアは大谷翔平の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中