仏ペルノ・リカール、ジャックダニエル製造元の米企業と合併交渉
ジャック・ダニエルのボトル。インドのグルグラムで24年11月撮影。REUTERS/Priyanshu Singh
Emma Rumney Neil J Kanatt
[26日 ロイター] - フランスの蒸留酒大手ペルノ・リカールとアメリカンウイスキーの「ジャックダニエル」を手がける米ブラウン・フォーマンは26日、合併の可能性を協議していることを明らかにした。実現すれば世界2位の蒸留酒メーカーとアメリカンウイスキー最大手が統合することになる。
ペルノ・リカールの約160億ユーロ(約184億5000万ドル)の時価総額があり、アイリッシュウイスキー、スコッチ、テキーラなど幅広い商品揃えを誇る一方、アメリカンウイスキーはほとんど扱っていない。ブラウン・フォーマンの時価総額は約110億ドル。
ブラウン・フォーマンは最近、人員削減などのリストラ計画を発表した。米国ではトランプ政権が輸入関税を引き上げる前から、家計の困窮や消費者の健康志向の高まりで既に酒離れが進んでいた。関税を巡っては企業が価格の引き上げ分を自社で吸収するか、消費者に転嫁せざるを得なくなり、売り上げに悪影響を与えている。
両社は合併が実現すれば「多大な」事業上の相乗効果が期待できるだろうとコメントした。ただ、協議が合意に至るか、打ち切りとなるまではこれ以上のコメントを控えるとした。
ベレンベルグのアナリストのハビエル・ゴンザレス・ラストラ氏は「両社に米国市場で明確な事業上の重複があり、欧州でも一部で重複が見られる」とし、今回の取引が実現すれば「多大なコスト削減」をもたらす可能性があるだろうと付け加えた。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は事情に詳しい関係者の話として、今回の潜在的な取引は多額の株式交換を含んでおり、取引が成立しても両社の背後にいる創業家が引き続き大きな株式保有比率を維持する可能性が高いと報じた。





