ニュース速報
ビジネス

自動車各社、米政権の燃費規制緩和案を支持も一部変更を要求

2026年02月05日(木)09時31分

1月23日、米テキサス州オースティンで撮影。 REUTERS/Joel Angel Juarez

David ‍Shepardson

[ワシントン 4日 ロイタ‌ー] - 主要自動車メーカーは4日、米国のトランプ政権が示した燃費規制緩和方針への支持を表明する一‌方、提案内容の一部​変更を求めた。

米ゼネラル・モーターズ(GM)やフォード、トヨタ自動車、独フォルクスワーゲン、韓国の現代自動車などが加盟する米自動車業界団体の米自動車イノベーション協‌会(AAI)は、運輸省道路交通安全局(NHTSA)が提案した規制緩和自体を支持する一方、クレジット取引制度の廃止方針の見送りや、より多くの車両を「乗用車」に分類し直す計画の再考を求めた。

AAIは「米国における電気自動車(EV)販売の伸び悩みと政府支援の縮小を踏まえると、(燃費を車種ごとではなく、メーカーごとに段階的に引き上げる)従来のCAFE基準​(企業平均燃費基準)は達成不可能だ」⁠と訴えた。

NHTSAは2028年までに自動車メーカー間のクレジット取‍引を廃止し、燃費向上機能に対する一部クレジットを終了させる方針だ。さらに多くの車両を「トラック」ではなく「乗用車」に分類し直す予定で、乗用車はトラックより厳しい基準が適用される‍ため、自動車メーカーに影響を与える。

メーカー‍側は‌、エアコン効率化技術などに対するクレジ‍ット制度の継続を求めている。

NHTSAは22年の燃費基準を緩和した上で、その後31年まで毎年0.25─0.5%引き上げることを提案している。バイデン政権下の22年、NHTSAは24─25年モデルで年率8%、26年モデルで10%の燃費向上を⁠義務付けていた。

バイデン政権の規制は、自動車メーカーに対し、規制順守のためにEVの生産台数⁠を増加させるよう促すものであ‍ったが、ガソリン車の即時廃止を強制するものではなかった。

NHTSAの試算によれば、提案された規制は車両の平均初期費用を​930ドル削減する一方、50年までに燃料消費を約1000億ガロン増加させ、米国民に最大1850億ドルの追加燃料費負担を強いるとともに、二酸化炭素(CO2)排出量を約5%増加させる見込みだ。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ウクライナ、停電拡大とロシアが追加空爆の恐れ=エネ

ビジネス

中国百度、50億ドルの自社株買い承認、26年に初の

ビジネス

中国太陽光関連株、マスク氏チーム訪問報道で急騰 一

ビジネス

クック米FRB理事、インフレ鈍化の証拠確認が「焦点
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染拡大する可能性は? 感染症の専門家の見解
  • 3
    エプスタインが政権中枢の情報をプーチンに流していた? 首相の辞任にも関与していた可能性も
  • 4
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 5
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 6
    ユキヒョウと自撮りの女性、顔をかまれ激しく襲われ…
  • 7
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 8
    アジアから消えるアメリカ...中国の威圧に沈黙し、同…
  • 9
    電気代が下がらない本当の理由――「窓と給湯器」で家…
  • 10
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 5
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中