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米投資銀行、26年もM&AやIPO業務の活況を見込む

2026年01月16日(金)09時02分

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の外で2025年4月撮影。REUTERS/Brendan McDermid

Manya ‍Saini Tatiana Bautzer Saeed Azhar

[15日 ロイター] - 米投資銀行は2025年に大型の‌企業合併・買収(M&A)や新規株式公開(IPO)の業務で巨万の利益を得たのに続き、26年も多忙を極める見込みだ。

米大手銀行が今週発表した25年第4・四半期決算の利益は市場予想を上回った。ゴールドマン・サックス‌は取引増加によって投資銀行手数料が25%​増と跳ね上がり、モルガン・スタンレーも投資銀行業収入が47%増と急伸。シティグループは25年のM&A助言業務の収入が過去最高となった。

モルガン・スタンレーのシャロン・イェシャヤ最高財務責任者(CFO)はロイターのインタビューで「M&AとIPOの予定案件が急増している」とし、医療・産業分野での案件増加を見込んでいるとした。

調査会社ディールロジックのデータによ‌ると、世界の投資銀行部門の収入は25年に1000億ドルを突破した。

JPモルガンのジェレミー・バーナムCFOは13日の決算発表後のアナリスト向け電話会見で「26年に顧客エンゲージメントと取引活動が好調に推移すると予想している。これは当社の予定案件にも反映されている」と言及した。

<26年も豊富な案件>

2026年にIPOを検討していると報じられている著名企業はこの数カ月に拡大し、現在は生成AI(人工知能)開発企業のオープンAI、米実業家イーロン・マスク氏が率いる宇宙関連企業スペースX、AI向け半導体メーカーのセレブラス・システムズなどが名を連ねる。

ガベリ・ファンズのポートフォリオマネージャー、マックレイ・サイクス氏は「26年は、IPOの実施とM&Aの発表が非常に活発な年になると予想している」とし、「健全な国内総​生産(GDP)成長、規制緩和、25年の米連邦準備理事会(FRB)の利下げによる資本コストの低下な⁠ど追い風となる要素が多くある」と話す。

ウェルズ・ファーゴのチャーリー・シャーフ最高経営責任者(CEO)は14日の‍アナリスト向け電話会議で「市場の状況は常に変化する可能性はあるものの、26年は過去5年間で取引の案件が最も充実した状態で幕を開けた」と明らかにした。

支援企業主導の取引も26年に活発化すると予想されている。この数年間は投資先企業の評価額の回復と投資家需要の復活を待って傍観してきたプライベート・エクイティ(PE)やベンチャーキャピタル企業が、出口戦略を模索しているためだ。

米大手ゲー‍ムソフト企業エレクトロニック・アーツを投資家グループが約550億ドルで買収して非公開化する案件が‍成立すれ‌ば、過去最大規模のレバレッジド・バイアウト(LBO)となる。

メディア大手ワーナー・ブラザ‍ース・ディスカバリー(WBD)を巡っては動画配信大手ネットフリックスとパラマウント・スカイダンスが買収合戦を繰り広げているが、この案件が成功すれば規制上のハードル低下が意識されて、さらなるM&Aへの道を開く可能性があると指摘される。

ウェルズ・ファーゴは米投資銀行業務の大手5社入りという野心的な目標を掲げており、消費者向け金融事業にとどまらない事業多角化を進めている。

シャーフ氏は、同行が25年の⁠最大規模となったM&A案件で2件のアドバイザーを務め、発表済みM&Aのランキングで25年は8位と、24年の12位から躍進したと胸を張った。

<取引収入は好調に推移>

株式と債券市場が乱高下した2025年、大⁠手銀行の取引収入は増加した。FRBの政策の方向性が不透明なこ‍とや、株式市場のバブル懸念、経済の健全性への不安から、アナリストらは26年も取引収入が好調に推移すると見込む。

アプタス・キャピタル・アドバイザーズの株式部門責任者でポートフォリオマネージャーのデビッド・ワグナー氏は「政策変動が激し​い時期には投資家の懐疑心が高まり、反射的な即興取引が増える傾向がある」とし、「26年もこの傾向は続く公算が大きい」と予想した。

ゴールドマン・サックスは25年第4・四半期決算で証券取引業務の売上高が過去最高となった。モルガン・スタンレーの株式・債券取引業務も急増し、競合のJPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカと同じように大きな伸びを示した。

ロイター
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