ヒルハウス傘下サムティが5億ドルの集合住宅ファンド、日本の物件も対象
Miho Uranaka
[東京 22日 ロイター] - アジア系プライベート・エクイティ(PE)ファンド、ヒルハウス・インベストメント・マネジメント傘下の不動産開発サムティホールディングスは22日、集合住宅に投資する約5億ドル(約780億円)規模のファンドを設立したと発表した。うち2億ドルを投じる第1号ポートフォリオには、東京と大阪の新築16物件(計1948戸)から成る資産を組み入れた。
サムティ自身も同ファンドに10%出資する。今回のポートフォリオは、公共交通への良好なアクセスやテナント需要の強さなどを特徴とする都心部の物件で構成されるという。
サムティHDは、ヒルハウスの下で運用主体のビジネスモデルへの転換を目指し、運用資産(AUM)を拡大させる方針を掲げている。この一環として、7月にはホテル特化型の私募不動産ファンドを組成したほか、9月には集合住宅資産に関する2件の投資案件を外国政府系ファンドに売却、11月には豪州・ニュージーランドの学生専用住宅運営会社ユニロッジの買収を発表していた。
同社を持ち分法適用会社としヒルハウスと共同出資する大和証券グループ本社は、将来的なサムティの再上場も想定している。





