エプスタイン資料、黒塗り公開に共和党内から批判 中間選挙へ火種
写真はジェフリー・エプスタイン氏。米司法省が19日公開した資料より。REUTERS
Nathan Layne
[20日 ロイター] - 米司法省は19日、性的虐待罪で起訴された後に死亡した富豪ジェフリー・エプスタイン氏に関する資料を公開した。しかし開示は一部にとどまり、多くが黒塗りされているため、共和党議員や右派メディア関係者からも厳しい反発の声が上がっている。
批判は与党共和党全体に広がっていない。しかし、エプスタイン氏を巡る論争が収束には程遠く、中間選挙が行われる来年まで尾を引く可能性が高いこと浮き彫りになった。
共和党のストラテジストで元上院議員補佐官のブライアン・ダーリン氏は、「大幅に編集された形での公開は論争にさらに油を注いだ。中間選挙に向け、激戦区の共和党候補にとって依然として政治的リスクとなっている」と述べ、トランプ大統領の支持者の投票率を下げる可能性があるとの見方を示した。
エプスタイン氏のスキャンダルはトランプ支持者の心に強く響く。腐敗したエリート(ディープステート)があらゆる手段を使って自分たちを守ろうとしているというトランプ氏の主張と重なるからだ。
オクラホマ大学の政治学者レイチェル・ブラム教授は、「トランプ氏自身がディープステートになりかねない。今回のスキャンダルは、これまで以上にトランプ氏の信頼性に大きなダメージを与え得る」と語った。
司法省はエプスタイン氏に関する文書を12月19日までに全面的に公開することが法律で義務付けられていたが、期限を守れなかった。ブランシュ司法副長官は19日、データ量が膨大であることに加え、被害者保護のため慎重な編集が必要だったと説明した。
民主党のロー・カーナ下院議員は、期限までに公開できなかったことを理由に、ブランシュ司法副長官とボンディ司法長官の弾劾の可能性に言及した。共和党のトーマス・マシー下院議員もボンディ氏が法律に違反しているとの見方を示し、民主党が政権を握った場合に同氏らが刑事訴追される可能性があると警告した。
エプスタイン氏の資料公開を巡ってトランプ氏と袂を分かったマージョリー・テイラー・グリーン下院議員は、全ての文書を公開しないことや大幅な編集は、トランプ氏の「アメリカを再び偉大に(MAGA)」運動に反すると非難した。「人々は激怒し、離れて行っている」とXに記した。
右派系ポッドキャスターで元FBI捜査官のカイル・セラフィン氏は、トランプ政権を「史上最も透明性が高い」と自賛したボンディ氏の過去の投稿をXで再投稿し、「これは冗談のように感じられる」と皮肉った。
また連邦議会議事堂襲撃事件を巡ってトランプ氏から恩赦を受け、その後は同氏を批判しているポッドキャスターのオーウェン・シュロイヤー氏はXで、司法省が意図的に情報開示を遅らせているとの見方を示した。
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