ドイツ、来年の連邦証券発行が過去最大に 初の20年債も起債
Rene Wagner
[ベルリン 18日 ロイター] - ドイツ政府は来年、投資資金を調達するため、過去最大となる約5120億ユーロ(約6000億ドル)の連邦証券を金融市場で発行する。
初の20年債も発行する。連邦債務管理庁が18日明らかにした。
連邦証券の発行額は、新型コロナウイルス禍やウクライナ戦争への対応で5000億ユーロを発行した2023年の過去最高記録を塗り替える。
24年の発行額は4390億ユーロに減少し、25年も4250億ユーロまで減少している。
インフラ整備や国防のための特別基金を通じた借り入れを加えると、来年の新規債務総額は1800億ユーロを大きく上回る見込みだ。これを超える水準は、パンデミック禍の21年(2150億ユーロ超)しかない。
また、市場のニーズがあるため、来年、初めて20年債を発行する。シンジケート方式で販売する予定だ。
主要格付け会社はドイツの信用格付けを最高位の「トリプルA」としており、債務不履行のリスクが極めて低い投資先として投資家の需要は強い。
一方でエコノミストは、発行規模が巨額であるため、利回りを高めに設定する必要があると指摘。政府の利払いコストが上昇する可能性が高いとの見方を示している。
発行計画の内訳は、資本市場で3180億ユーロ、短期金融市場で1760億ユーロ。いずれも入札を通じて発行する。グリーン連邦証券も160億─190億ユーロ発行する計画だ。





