インド株Nifty50、26年末までに12%の上昇余地=野村
12月2日 野村はインドの代表株価指数Nifty50が2026年末までに2万9300まで上昇し、現在の水準から約12%の上昇余地があるとの見通しを示した。写真はインド国立証券取引所(NSE)のロゴ。2019年5月、ムンバイで撮影(2025年 ロイター/Francis Mascarenhas)
Bharath Rajeswaran
[2日 ロイター] - 野村はインドの代表株価指数Nifty50が2026年末までに2万9300まで上昇し、現在の水準から約12%の上昇余地があるとの見通しを示した。
循環的な経済モメンタムと企業利益の拡大が政策支援の下で再び勢いを取り戻すとしている。
同社のアナリスト、サイオン・ムケルジー氏が2日のリポートで述べた。
地政学リスクの鎮静化、堅調なマクロ環境、循環的な回復の兆しが、バリュエーション上昇の正当性を裏付けるとしている。
インド株は過去最高値に上昇しており、HSBCやJPモルガンも来年の見通しについて同様の見解を示している。
野村は、過去1年間のパフォーマンスが相対的に低迷していたため、バリュエーションのプレミアムが正常化したと指摘。成長、自立、構造改革を目指す政策支援を背景に中期的な見通しは明るいとしている。
ただ、ストーリー先行でバリュエーションが割高な銘柄はリターンが出ない可能性があるとし、選別的なボトムアップ投資を推奨。商用車、医薬品、IT、ノンバンク金融機関を選好している。
来年の最注目銘柄にはICICI銀行、アクシス銀行、インフォシス、ウルトラテック・セメント、マヒンドラ&マヒンドラ、バジャジ・ファイナンスが含まれている。
また、世界的なリスクプレミアムの上昇、コモディティー価格の高騰、地政学的・マクロ的なショックのリスクにも注意を促した。





