野村HD、オープンAIと戦略連携開始 収益機会を創出
写真は野村のロゴ。2017年6月、ニューヨークで撮影。REUTERS/Carlo Allegri
Miho Uranaka
[東京 28日 ロイター] - 野村ホールディングスは28日、対話型生成AI(人工知能)「チャットGPT」を手がける米オープンAIと戦略的な連携を開始したと発表した。金融機関による生成AIの導入は加速しており、業務効率化から顧客サービスの変革まで、取り組みが広がっている。
野村HDはオープンAIの最新モデルを活用、自社に蓄積された独自データと外部情報を組み合わせて投資アドバイスや市場分析、データ利活用を高度化し、高付加価値なソリューションを顧客に提供する。奥田健太郎社長は「生成AIは単なる効率化を超え、金融サービスのあり方そのものを変える力を持つ。新たな収益機会を創出していく」とコメントした。
生成AIの活用を巡っては、三菱UFJフィナンシャル・グループがオープンAIと協業、来年度開業予定のデジタルバンクへの搭載を目指している。三井住友フィナンシャルグループは元マイクロソフト・アジア社長を迎え、シンガポールで新会社を設立、グループのAIソリューションを開発する。
みずほフィナンシャルグループはソフトバンクと包括提携を結ぶほか、大和証券グループ本社も生成AIスタートアップのSakanaAIと提携するなど、金融各社で生成AIを取り込む動きが加速している。





