伊銀モンテ・パスキの同業買収、当局が捜査=関係者
モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行のロゴ、ローマで撮影(2018年8月16日撮影)。REUTERS/Max Rossi
Valentina Za Alvise Armellini
[ミラノ 27日 ロイター] - イタリア銀行大手モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナによる国内同業メディオバンカの買収を巡り、モンテ・パスキのロバリオ最高経営責任者(CEO)と主要株主がミラノ当局の捜査を受けている。司法関係者2人が27日、ロイターに明らかにした。
捜査は、買収に絡んだ相場操縦と当局による職務執行妨害の容疑。関係者らは伊紙コリエレ・デラ・セラの報道内容を確認した。
モンテ・パスキは2017年に経営が行き詰まり、イタリア政府が救済のために公的資金を投じた。同行は今年9月、政府の後押しを受けて総額160億ユーロ(約2兆9000億円)でメディオバンカの経営権を握った。
ミラノ検察当局によると、メディオバンカ買収を巡るモンテ・パスキと筆頭株主らの共謀についてイタリアの市場監督当局である証券取引委員会(CONSOB)、欧州中央銀行(ECB)、保険監督当局(IVASS)は知らなかったという。 関係者らによると、ロバリオCEO、モンテ・パスキの2大株主である建設業界の有力者フランチェスコ・ガエターノ・カルタジローネ氏、富豪だった故レオナルド・デルベッキオ氏の資産管理会社デルフィンは6月以来捜査対象となっているが、今になって名前が浮上した。





