NY外為市場=円下落、日銀利上げ観測受けた買い細る 英ポンドは高い
2025年10月5日。イラン・テヘランの両替所で撮影。Majid Asgaripour/WANA (West Asia News Agency) via REUTERS
[ニューヨーク 26日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、円が対ドルで下落した。日本銀行が来月利上げする可能性への憶測で一時的に上昇したものの、その後、勢いを失った。一方、予想を上回る財政バッファーを示した英国予算を受けてポンドは上昇した。
ドルは対円以外では弱含んだ。一連の米経済指標はまちまちで、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しにほとんど変化がなかった。
投資家は日本の当局による為替介入の可能性を警戒している。円はドルに対して一時155.66円に上昇したものの、反転した。終盤は0.2%安の1ドル=156.44円だった。
UBSの外為ストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏は「日銀がタカ派的な利上げを実施し、インフレ抑制のために2026年まで一貫して金利を引き上げることを約束しない限り、1回の利上げで円の軌道を大きく変えるのは難しいだろう。米国と日本の金利差は依然としてかなり大きく、ボラティリティーも低いため、円が大きな恩恵を受けるとは思えない」と述べた。
リーブス英財務相が26日、英議会で予算案を発表したことを受け、ポンドに注目が集まった。
英国の財政を監視する独立した機関の予算責任局(OBR)は同日、財政規則に対する余裕が今後5年間で約220億ポンドに拡大するとの見通しを示した。3月時点の99億ポンドの2倍超の水準となる。
ポンドは対ドルで0.5%上昇し、1ポンド=1.322ドル。対ユーロでも上昇し、0.3%高の87.64ペンスとなった。
CMEグループのフェドウォッチによると、短期金融市場が織り込む来月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での25ベーシスポイント(bp)の利下げ確率は85%となっている。
ユーロ/ドルは1.159ドルと、0.2%上昇した。
ドル/円 NY午後3時 156.45/156.46
始値 156.47
高値 156.73
安値 156.30
ユーロ/ドル NY午後3時 1.1593/1.1594
始値 1.1574
高値 1.1600
安値 1.1548





