ノボ、米で「ウゴービ」値下げ ＣＥＯ「経口薬に全力」

2024年3月8日、ロンドンで撮影。REUTERS/Hollie Adams

Jacob Gronholt-Pedersen　Maggie Fick

［コペンハーゲン　１７日　ロイター］ - デンマークの製薬大手ノボノルディスクは１７日、米国で注射剤タイプの肥満症治療薬「ウゴービ」の価格を引き下げるとともに、今後発売を見込む経口薬に「全力で取り組む」と表明した。

現金払いの患者向けの注射剤価格について、月額４９９ドルから３４９ドルへの値下げを開始したと発表した。トランプ米大統領との合意に基づき来年１月から開始する予定だった値下げを前倒しした。

経口タイプのウゴービを巡っては、年内にも米規制当局の決定が見込まれている。

マイク・ドゥスター最高経営責任者（ＣＥＯ）はデンマーク株主協会主催のイベントで「今回は十分な薬剤があるので、全力を尽くして実現させるつもりだ」と語った。

同社は２０２１年に注射剤を発売した際に発生した供給問題の再発を回避しようとしている。この供給問題はライバルの米イーライリリーの製品や模倣薬の販売拡大につながった。