テスラ、米生産で中国製部品の排除をサプライヤーに要求=WSJ
米電気自動車(EV)大手テスラは、米国内での生産で中国製部品を排除するようサプライヤーに求めている。写真はテスラの完全自動運転車「サイバーキャブ」。ニューヨークで10月撮影(2025年 ロイタ/Brendan McDermid)
[15日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラは、米国内での生産で中国製部品を排除するようサプライヤーに求めている。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が14日報じた。
テスラとサプライヤーはすでに一部の中国製部品を置き換えており、今後1─2年で全ての部品を中国製以外に切り替えることを目指している。事情に詳しい関係者が語った。
テスラからのコメントは得られていない。ロイターは報道内容を確認できていない。
同紙によると、テスラの経営陣は米中貿易摩擦による関税の変動で価格戦略の策定に苦慮している。
ロイターは4月、関税リスクを背景にテスラが2年前から米工場向けに北米での調達を増やしていると報じた。
中国乗用車協会(CPCA)が今月発表したデータによると、テスラの10月の中国製EV販売は前年同月比9.9%減の6万1497台で、前月の2.8%増から減少に転じた。
上海工場で生産されるモデル3とモデルY(輸出分を含む)の生産台数は、9月から32.3%減少した。
米中間の緊張が続く中、自動車業界は今年対応に追われている。トランプ大統領による断続的な関税発動や、レアアース供給逼迫、半導体不足への懸念が業界に動揺を与え、自動車メーカーは部品や原材料の中国依存の見直しを迫られている。





