ＪＰモルガン、「デバンキング」問題で当局の問い合わせに協力的対応

JPモルガン・チェースの新本社ビル。10月21日、ニューヨーク市パークアベニューで撮影。REUTERS/Eduardo Munoz

[４日 ロイター] - 米大手銀行ＪＰモルガン・チェースは４日付の規制当局への届出書類で、トランプ政権が特定の個人や企業の口座凍結・閉鎖に動く「デバンキング」の監視を強化している点を踏まえ、自行の業務運営方針や手続きに関する各省庁と団体からの問い合わせに協力的に対応していると明らかにした。

米通貨監督庁（ＯＣＣ）は９月、銀行が政治ないし宗教上の考えに基づいて顧客の口座を凍結・閉鎖するのを抑制する新たな指針を公表した。金融機関の行動に政治的な偏見がないかどうか監督当局に調査を命じたトランプ大統領の措置を受けたものだ。

ホワイトハウスはこの命令について、顧客の表現の自由や経済的機会を損なう金融機関の組織的な権限乱用の規制が狙いだとしている。

ＯＣＣのグールド長官は４日、米大手行が武器製造業界などへのサービス提供を控える方針を廃止したかどうかＯＣＣの検査官が調べているところだと述べた。

グールド氏によると、幾つかの銀行は方針を転換したという。