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日経平均は3日続伸、企業の好決算に買い途切れず 初の5万2000円台

2025年10月31日(金)16時14分

 10月31日、東京株式市場で日経平均は3日続伸し、前営業日比1085円73銭高の5万2411円34銭で取引を終えた。2020年10月、東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 31日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続伸し、前営業日比1085円73銭高の5万2411円34銭で取引を終えた。為替市場が円安に振れたほか、日米で企業の好決算が相次ぎ、高値警戒感の中でも買いは途切れなかった。米中などの首脳会談や日米の金融政策決定会合といった重要イベントを無難に通過し、安心感が広がったとの見方もあった。日経平均は連日で最高値を更新し、初めて5万2000円台で引けた。

日経平均は304円高で寄り付き、ほどなくして5万2000円台に乗せた。前場は上げ幅を縮小する場面もみられたが、再びじり高の展開となり、高値引けした。米国でアップルなどの超大型ハイテク企業の好決算が相次ぐ中、指数寄与度の高いAI(人工知能)・半導体関連が買われ、株価を押し上げた。

マリン・ストラテジーズの香川睦シニアマーケットアナリストは「もともと期待先行で上昇していた中で、企業決算や日米首脳会談が想定以上の結果となり、センチメントが更に強まった」と分析する。高市政権誕生後の日本の経済成長への期待は根強く、海外投資家も先高観から日本株を大量に買っているとみられるという。

主力株では、アドバンテスト、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループが2─3%超高、好決算を発表したコナミグループが16%超高で、4銘柄で日経平均720円程度押し上げた。ソシオネクストは16%超値上がりした。

そのほか、好決算銘柄では村田製作所、JT、日立製作所が7─11%超高だった。

半面、オリエンタルランド、パナソニック ホールディングス、日産自動車、デンソーは決算内容が嫌気され、4─9%超安だった。

TOPIXは0.94%高の3331.83ポイントで取引を終え、史上最高値を更新した。東証プライム市場指数は前営業日比0.94%高の1715.43ポイント。プライム市場の売買代金は8兆5645億9900万円だった。

東証33業種では、値上がりは電気・ガス、食料品、非鉄金属など23業種、値下がりは輸送用機器、金属製品、医薬品など10業種となっている。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.01%高の714.64ポイントと、続伸した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが971銘柄(60%)、値下がりは580銘柄(35%)、変わらずは65銘柄(4%)だった。

終値 前日比 寄り付き 安値/高値

日経平均 52411.34 +1,085.73 51629.80 51,613.03─52,411.34

TOPIX 3331.83 +31.04 3316.47 3,309.07─3,348.06

プライム市場指数 1715.43 +15.97 1706.82 1,703.82─1,723.67

スタンダード市場指数 1485.11 +1.70 1484.32 1,478.22─1,487.32

グロース市場指数 929.83 +8.41 922.22 922.22─935.35

グロース250指数 714.64 +7.18 708.11 708.11─719.24

東証出来高(万株) 288524 東証売買代金(億円) 85645.99

ロイター
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