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午前の日経平均は続落、ハイテク株安重し 下値では押し目買い

2025年10月23日(木)12時00分

 前場の東京株式市場で日経平均は続落し、前営業日比643円05銭安の4万8664円74銭となった。写真は東京証券取引所で2020年に撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Hiroko Hamada

[東京 23日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は続落し、前営業日比643円05銭安の4万8664円74銭となった。指数寄与度の大きいハイテク株に利益確定売りが出て、相場を押し下げた。前日の米株安も嫌気され、日経平均は一時900円超安となったが、下値では押し目買いも入った。

日経平均は前営業日比441円安でスタートした後、序盤に一時908円安の4万8399円05銭まで値下がりした。ソフトバンクグループが一時6%超安と大幅下落するなど、指数寄与度の高い銘柄の下げが重しとなった。「足元の急騰後で調整が出ている」(国内証券・ストラテジスト)という。

その後はハイテク株が下げ幅を縮小したことで日経平均も下げ渋る展開となり、後半にかけては4万8600円台を軸にもみ合いが継続。物色面では内需関連に買いが入り、ディフェンシブセクターが底堅く推移した。

市場では「下げる場面では押し目買いも入っており、先高観は強いのではないか」(いちよし証券の投資情報部・銘柄情報課課長、及川敬司氏)との声も聞かれる。目先は国内の企業決算に関心が向かうとみられ、「業績予想の引き上げなど良い内容が確認された場合は、出遅れた銘柄を中心に買いが入りそうだ」(及川氏)という。

TOPIXは0.48%安の3250.88ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆4975億3800万円だった。東証33業種では、水産・農林、パルプ・紙、不動産など15業種が値上がり。電気機器、サービス、証券、商品先物取引など17業種が値下がりし、空運は変わらずだった。

個別では、ソフトバンクG、東京エレクトロン、アドバンテストが下落し、3銘柄で日経平均を390円ほど押し下げた。TDKやレーザーテックなども軟調。

一方、資生堂や川崎重工業、三井不動産が堅調だった。

主力のトヨタ自動車やファーストリテイリングは小幅安だった。

プライム市場の騰落数は、値上がり1056銘柄(65%)に対し、値下がりが484銘柄(29%)、変わらずが74銘柄(4%)だった。

ロイター
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