ニュース速報
ビジネス

自動車業界、トランプ政権にロボット・機械への関税見送り要請

2025年10月23日(木)08時42分

 10月22日、ゼネラル・モーターズ(GM)、トヨタ、フォルクスワーゲン(VW)、現代自動車など、ほぼ全ての主要自動車メーカーが加盟する米自動車イノベーション協会(AAI)はトランプ政権に対し、工場で使用する産業用ロボット・機械に新たな関税を課さないよう求めた。写真はGMのロゴ。2021年3月、ミシガン州デトロイトの本社で撮影(2025年 ロイター/Rebecca Cook)

David Shepardson

[ワシントン 22日 ロイター] - ゼネラル・モーターズ(GM)、トヨタ、フォルクスワーゲン(VW)、現代自動車など、ほぼ全ての主要自動車メーカーが加盟する米自動車イノベーション協会(AAI)は22日、トランプ政権に対し、工場で使用する産業用ロボット・機械に新たな関税を課さないよう求めた。

商務省が先月、国家安全保障上の調査を開始したことを受けた。

「既存施設での設備コストが増加すれば、自動車メーカー全体の生産コストが上昇し、生産遅延を引き起こす可能性があり、新車価格が既に過去最高水準にある中で、米国の消費者に車両不足と高価格をもたらす恐れがある」としている。

AAIは、2024年に米国で設置された全てのロボット・産業機械の約40%が、自動車生産施設向けだったとする調査を引用。関税を課す場合でも、米国内の生産に使用されるロボットは対象から除外すべきだと主張した。

AAIに加盟していないテスラも「投資を損ない、新工場や既存工場のアップグレードを停滞させる可能性がある」として、トランプ政権に関税を課さないよう個別に要請した。

ホワイトハウスは現時点でコメント要請に応じていない。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエル議会、ヨルダン川西岸併合に向けた法案を承

ビジネス

南アCPI、9月は前年比+3.4%に小幅加速 予想

ビジネス

豪フォーテスキュー、第1四半期の鉄鉱石出荷拡大 通

ビジネス

インタビュー:追加利上げ、大きなショックなければ1
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺している動物は?
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 6
    汚物をまき散らすトランプに『トップガン』のミュー…
  • 7
    国立大卒業生の外資への就職、その背景にある日本の…
  • 8
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 9
    ハーバードで白熱する楽天の社内公用語英語化をめぐ…
  • 10
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 5
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 6
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 7
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 8
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 9
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 10
    TWICEがデビュー10周年 新作で再認識する揺るぎない…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中