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テスラ、四半期利益が予想に届かず 株価4%下落

2025年10月23日(木)08時07分

米電気自動車(EV)大手テスラが22日発表した第3・四半期決算は、総売上高が281億ドルと、過去最高を記録した。7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[22日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラが22日発表した第3・四半期決算は、総売上高が281億ドルと、過去最高を記録した。米国でのEV購入支援策終了前の駆け込み購入が追い風となった。

LSEGのまとめたアナリスト予想は263億7000万ドルだった。

ただ、1株当たり利益は0.50ドルと、予想の0.55ドルを下回った。時間外取引で株価は4%下落した。

利益が伸び悩んだ背景には、関税の負担や研究開発費の増加に加え、環境規制クレジット(他社への排出枠販売)収入の減少がある。トランプ政権の法規制で同収入は今後も縮小が見込まれている。

粗利益率は18%で、予想の17.5%を上回った。

同社は声明で「貿易・関税・財政政策の変化により短期的な不透明感はあるが、長期的な成長と価値創造に注力する」と表明した。

バイバブ・タネジャ最高財務責任者(CFO)によると、第3・四半期の自動車部品の関税負担は4億ドルを超えた。

営業経費も50%増加した。人工知能(AI)などの研究開発プロジェクトや株式報酬の費用が膨らんだ。タネジャCFOは決算説明会で、2026年には設備投資が大幅に増えるとの見通しを示した。

26年にロボタクシー「サイバーキャブ」、トラック「セミ」、バッテリー「メガパック3」の量産を開始する計画を改めて示した。

エネルギー事業が好調で、蓄電設備導入量は81%増加した。人型ロボット「オプティマス」の初代生産ラインの設置も進んでいる。

イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は決算説明会で、年内にオースティンの広い地域でセーフティードライバーなしでロボタクシーを運行できる見通しだと発言。年末までに8─10都市圏でロボタクシーを稼働させる計画だと明らかにした。

ロイター
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