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仏衛星通信ユーテルサット、第1四半期決算は1.2%減収 予想下回る

2025年10月22日(水)14時05分

 10月21日、フランスの衛星通信会社ユーテルサットが発表した第1・四半期(25年7─9月)売上高は前年同期比1.2%減の2億8300万ユーロ(3億3000万ドル)と、アナリストらの市場予想平均の2億9500万ユーロに届かなかった。フランスのイッシー・レ・ムリノーで4月3日撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)

[21日 ロイター] - フランスの衛星通信会社ユーテルサットが21日発表した第1・四半期(25年7─9月)売上高は前年同期比1.2%減の2億8300万ユーロ(3億3000万ドル)と、アナリストらの市場予想平均の2億9500万ユーロに届かなかった。映像事業の減収が、ウクライナを中心とする政府向けサービスの需要好調を打ち消した。

全世界で10億人超の視聴者に衛星放送サービスを提供し、ユーテルサットの総売上高の約半分を占める映像事業の売上高は10.5%減。映像市場の長期的な縮小と、ロシア系チャンネルに対する制裁措置の影響を理由に挙げた。制裁措置による年間のマイナス影響は約1600万ユーロになると見込んでいる。

一方、政府向けサービス事業の売上高は18.5%増の5240万ドルと、市場予想と一致した。

ユーテルサットは2025─26年通期決算と長期財務目標を据え置いた。

ユーテルサットは、英首都ロンドンを拠点とする子会社ワンウェブを通じ、600以上の低軌道衛星を所有・運用してブロードバンドインターネットサービスを提供している。これらは米実業家イーロン・マスク氏率いるスターリンク以外に利用可能な唯一の低軌道衛星群で、欧州各国が衛星サービスの国産の代替手段を模索している中で勢いを増している。

一方、伝統的な映像部門の売り上げ低迷が全体の業績の足を引っ張っている。

ロイター
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