米ＩＰＯ市場、政府閉鎖の最中も堅調＝ナスダックＣＥＯ

　ナスダックのアディーナ・フリードマン最高経営責任者（ＣＥＯ）は２１日のアナリスト向け電話会見で、米政府と議会の政治的な停滞が続いているにもかかわらず、新規株式公開（ＩＰＯ）市場の勢いが持続しているとの見方を示した。写真は同社のロゴ。２０１９年５月撮影（２０２５年　ロイター/Brendan McDermid）

Ateev Bhandari

[２１日 ロイター] - ナスダックのアディーナ・フリードマン最高経営責任者（ＣＥＯ）は２１日のアナリスト向け電話会見で、米政府と議会の政治的な停滞が続いているにもかかわらず、新規株式公開（ＩＰＯ）市場の勢いが持続しているとの見方を示した。

米政府機関の閉鎖は４週目に入り、トランプ関税がもたらした落ち込みから回復しつつある好調なＩＰＯ市場に混乱が生じるのではないかと懸念されている。

フリードマン氏は「当社のＩＰＯの供給経路は堅調で、ＩＰＯ活動が今後数四半期で大幅に拡大すると引き続き見込んでいる」と述べた。政府閉鎖により「やや短期的な遅れが起きている」と付け加えた。

ナスダックの第３・四半期の新規上場件数は２０５件と前年同期の１３８件から増加した。

アナリストや銀行幹部たちはＩＰＯ市場の見通しが依然として強く、政府閉鎖で混乱が生じるとしても一時的にとどまるとみている。