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午前の日経平均は反落、AI関連弱い 政治イベント後のリバランスも

2025年10月22日(水)11時55分

前場の東京株式市場で日経平均は反落し、前営業日比238円50銭安の4万9077円56銭だった。2024年2月、都内の株価ボード前で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

[東京 22日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は反落し、前営業日比238円50銭安の4万9077円56銭だった。一時700円安に下げ幅を拡大する場面があった。米半導体大手が決算後の時間外取引で売られたことが嫌気され、ソフトバンクグループなどAI(人工知能)関連と目される銘柄の一角が軟調だったことが指数の重しになった。高市早苗氏の首相就任というイベント通過に伴う、リバランスの動きも意識された。

日経平均は小安く寄り付いた後も下げ幅を拡大し、一時一時702円安の4万8613円に下落した。米半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)の第4・四半期の売上高および1株利益見通しが市場予想を下回り、時間外取引で株安となったことや、トランプ米大統領が米中首脳会談の実現可能性について「もしかしたら実現しないかもしれない」と発言したことが嫌気された。  SBGが日経平均を250円、アドバンテストが150円、それぞれ押し下げた。一方、米GMが関税の影響額予想を下方修正し、通年の利益見通しを引き上げて株高となっており、自動車株はつれ高となった。  市場では、バリュエーションが高まった一部の大型株が調整した一方、他の銘柄に資金が流れている様子もあるとして「イベントを通過したことに伴うリバランスの側面もあるだろう」(東京海上アセットマネジメントの若山哲志株式運用部シニアファンドマネージャー)との声が聞かれた。東証プライム市場の値上がり銘柄数は8割と値下がりを上回った。売り一巡後、日経平均は前引けにかけて下げ幅を縮小した。 TOPIXは0.33%高の3260.15ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆8823億6800万円だった。東証33業種では、値上がりは輸送用機器や建設、繊維製品など27業種、値下がりは非鉄金属や情報・通信、医薬品など6業種だった。 トヨタ自動車が大幅高となり、年初来高値を更新。IHIも大幅高だった。イオンは上場来高値を更新した。一方、レーザーテックやフジクラは軟調。住友金属鉱山は大幅安だった。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1325銘柄(82%)、値下がりは246銘柄(15%)、変わらずは43銘柄(2%)だった。

ロイター
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