ニュース速報
ビジネス

インド、対中輸入規制の緩和検討 一部関税引き下げ=関係筋

2025年10月17日(金)19時23分

インド商工省と政策立案機関NITIアーヨグは、中国からの輸入品に対する一部の関税および非関税制限の緩和を進めていると政府当局者3人が明らかにした。インドのナビムンバイ港で9月撮影(2025年 ロイター/Francis Mascarenhas)

Manoj Kumar

[ニューデリー 17日 ロイター] - インド商工省と政策立案機関NITIアーヨグは、中国からの輸入品に対する一部の関税および非関税制限の緩和を進めていると政府当局者3人が明らかにした。

具体的には特定製品に課している反ダンピング関税の失効を認めるほか、国内の生産能力が限られる皮革製品やエンジニアリング製品向けの原材料について、関税引き下げを検討している。

インドと中国の関係は2020年の国境衝突で悪化したが、今年8月、ビジネス関係の強化で合意した。政府関係者は「政府と経済界では、米国との貿易交渉と並行して、中国との貿易関係を含む通商政策を修正する必要があるとの認識が広がりつつある」と述べた。

別の関係筋は、商工省とNITIアーヨグが省庁間の会合で、原材料の輸入関税引き下げを求める業界の要望を支持したと明かした。ベトナムなどが中国からの原材料を無関税で輸入しており、インドの製造業が不利な立場に置かれていると指摘した。ただ、関税引き下げの最終判断は財務省にあると話した。

政府筋は、車軸ビーム、ステアリング部品、高強度ポリエステル糸などに対する反ダンピング関税を更新しない方針だと述べた。

政府顧問は、国家安全保障上のリスクが最小限にとどまる場合に限り、中国からの投資規制をケース・バイ・ケースで緩和することも検討していると明らかにした。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

G7外相、ウクライナ和平実現へ対ロ圧力強化を検討

ワールド

米最高裁、クックFRB理事解任訴訟で来年1月21日

ビジネス

インドCPI、10月は過去最低の+0.25%に縮小

ビジネス

カナダ中銀、物価上昇率の振れ幅考慮し情勢判断=議事
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 2
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編をディズニーが中止に、5000人超の「怒りの署名活動」に発展
  • 3
    炎天下や寒空の下で何時間も立ちっぱなし......労働力を無駄遣いする不思議の国ニッポン
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 6
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 7
    ついに開館した「大エジプト博物館」の展示内容とは…
  • 8
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 9
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 10
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中