米輸入物価、8月は0.3％上昇 資本財・消費財の価格上昇で

米労働省労働統計局が１６日に発表した８月の輸入物価指数は前月比０．３％上昇した。７月分は０．２％上昇と、当初発表の０．４％上昇から下方改定された。米ロサンゼルス港で７月撮影（２０２５年　ロイター/Daniel Cole）

［ワシントン　１６日　ロイター］ - 米労働省労働統計局が１６日に発表した８月の輸入物価指数は前月比０．３％上昇した。７月分は０．２％上昇と、当初発表の０．４％上昇から下方改定された。８月は資本財と消費財の堅調な価格上昇の押し上げにより予想外に上昇し、向こう数カ月で国内インフレ率が加速するとの見通しを示唆した。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は０．１％下落だった。

輸入物価には関税が含まれていないものの、今回示された上昇は、トランプ米大統領が外国製品に課した関税のコストを輸出国側が負担していない可能性があることを示唆している。

８月の輸入物価指数は前年同月比では横ばい。これまで３カ月連続で下落していた。

輸入燃料価格は０．８％下落。前月は２．５％上昇だった。食品価格は２．１％下落した。

燃料と食品を除くコア輸入価格は０．５％上昇。前月は横ばいだった。コア輸入価格は前年同月比では１．０％上昇した。

自動車を除く輸入消費財の価格は０．７％上昇。前月は０．２％下落していた。輸入資本財価格は０．５％上昇。自動車、部品、エンジンの価格は０．２％上昇した。