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米石油・ガス業界、昨年のM&A投資は4倍強の盛況

2025年08月20日(水)08時29分

8月19日、米石油・ガス業界は2024年、M&A(合併・買収)向けの投資額が4倍強に膨らんだ。テキサス州ボーモントにあるエクソンモービルの製油所で2023年3月撮影(2025年 ロイター/Bing Guan)

Nicole Jao

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米石油・ガス業界は2024年、M&A(合併・買収)向けの投資額が4倍強に膨らんだ。コモディティー価格が軟化する中でも、経営効率化や収益改善のための支出を増やした結果だ。アーンスト・アンド・ヤング(EY)が19日公表した調査報告で明らかになった。

M&A活発化は、エネルギー企業が戦略を転換し、長年にわたる株主還元から成長に重点を移したことを物語っている。業界再編を主導したのはエクソンモービル、ダイアモンドバック・エナジー、コノコフィリップスといった大手勢の大型案件だった。

EYの戦略・エネルギー移行グループのパートナー、ブルース・オン氏は、手元資金が潤沢な企業は規模の拡大を通じた効率化推進に注力したと分析。「これはプロセスや各ツール、労働力、その他事業に関連するあらゆる要素の見直しを意味する」と述べた。

EYによると、有力企業が24年にM&Aへ投じた資金は2066億ドルと、前年の479億ドルから大幅に増加した半面、配当や自社株買いに振り向けたのは292億ドルで前年比約25%減少した。

石油・ガス採掘支出も微減となり、探査・開発支出は7%減の855億ドル。業界の利益は10%減の748億ドルと、過去最高だった22年の半分以下に落ち込んだ。

24年のM&Aで最大の買い手になったのはエクソンモービルで、取得資産総額は845億ドルに上った。同社は23年に600億ドルでシェールオイル生産のパイオニア・ナチュラル・リソーシズを買収すると発表し、23年5月にこの手続きが完了した。

ロイター
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