米財政赤字、7月は2910億ドルに拡大 関税歳入は大幅増

米財務省が12日発表した7月の財政収支は、赤字が前年同月比19%(470億ドル)増の2910億ドルとなった。ワシントンの連邦議会議事堂で4月撮影(2025年 ロイター/Leah Millis)
David Lawder
[12日 ロイター] - 米財務省が12日発表した7月の財政収支は、赤字が前年同月比19%(470億ドル)増の2910億ドルとなった。関税収入が210億ドル増加したにもかかわらず、歳出の伸びが歳入を上回ったことで、赤字が約20%拡大した。
歳入は2%(80億ドル)増の3380億ドル。歳出は10%(560億ドル)増の6300億ドルと、7月としては過去最高を記録した。
関税歳入は約280億ドルと、前年同月の約80億ドルから大きく増加した。
2025年会計年度(24年10月─25年9月)の7月までの累計では、赤字は前年同期比7%(1120億ドル)増の1兆6290億ドル。歳入は6%(2620億ドル)増の4兆3470億ドル、歳出は7%(3740億ドル)増の5兆9750億ドルと、いずれも同時期としては過去最高を記録した。
社会保障・医療・利払い費が増え続けている。
年度最初の10カ月間の関税歳入は1357億ドルと、前年同期から730億ドル増加した。
ベセント財務長官はフォックス・ビジネス・ネットワークの番組で、関税収入が増加しているため、最高裁がトランプ大統領の輸入税に対して不利な判決を下すのは難しくなるだろうと語った。