英雇用6カ月連続減少、賃金は高い伸びを維持 中銀にジレンマ

8月12日 12日発表の公式統計によると英国の雇用者数は6カ月連続で縮小し、求人も減少したが、賃金は力強い伸びを維持した。写真は2023年10月、ロンドンで撮影(2025年 ロイター/Susannah Ireland)
[ロンドン 12日 ロイター] - 12日発表の公式統計によると英国の雇用者数は6カ月連続で縮小し、求人も減少したが、賃金は力強い伸びを維持した。イングランド銀行(英中央銀行)が利下げに慎重になる状況を浮き彫りにした。
税務署データに基づく7月の企業雇用者数は、暫定値で6月から8000人減少し、2月から6カ月連続の減少となった。6月の減少幅は4万1000人から2万6000人に修正された。
国立統計局(ONS)によると、4─6月の賃金上昇率は前年比4.8%で3─5月から鈍化した。ボーナスを除いたベースの伸び率は3─5月と同じく5.0%で、中銀のインフレ目標2%と整合するとされる約3%を大きく上回った。エコノミスト予想とは一致した。
5─7月の求人数は4万4000人減の71万8000人で、2021年2─4月以来の低水準となった。