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午後3時のドルは148円前半で底堅い、日経最高値で円軟調

2025年08月12日(火)15時41分

 8月12日 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅高の148円前半で取引されている。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2025年 ロイター/Murad Sezer)

Shinji Kitamura

[東京 12日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅高の148円前半で取引されている。日経平均の史上最高値更新などを受けて、リスクオンムードの下で円が弱含みとなった。きょう発表の米消費者物価指数(CPI)が強含みとなるのではないか、との思惑もドルを支えたという。

この日のドル/円は、株高をにらみながら底堅い展開が続き、昼過ぎに一時148.45円まで上昇。米雇用統計を受けて4円超急落した今月1日以来の高値を付けた。

「雇用統計後の急落で、多くの参加者が持ち高を圧縮しており、新たな売買が仕掛けやすくなっている。株高もあって、金利差狙いのドル買いが入りやすい状況」(三菱UFJ信託銀行資金為替部上級調査役の岡田佑介氏)だったという。

注目の米CPIは、関税の影響で1月以来の高い伸びになるとの見方が織り込まれているため、大幅な下振れなどにならない限り、反応は限られるとの指摘が出ていた。しかし、米金利先物市場はすでに年内2度の利下げ織り込んでおり「多少下振れても、ドルが大きく売られることはない」(外銀アナリスト)との指摘もあった。

トランプ米大統領は11日、自身の交流サイト(SNS)で、中国に対する高関税の賦課を11月10日まで停止する大統領令に署名したと明らかにした。中国商務省も現地時間12日、米国製品への追加関税を90日間停止すると発表した。

前日未明には米国側の動向が一部で報道されていたこともあり「延長合意はある程度見込まれていたが、市場に安ど感が広がった」(大手銀ストラテジスト)ことが、円売りを誘った面もあったという。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 148.32/148.36 1.1613/1.1615 172.27/172.28

午前9時現在 148.13/148.17 1.1615/1.1618 172.09/172.10

NY午後5時 148.14/148.15 1.1614/1.1617 172.07/172.09

ロイター
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